濃密で読み応えがある本『iPad Workers ノートアプリとApple Pencilの活用』の感想

2021年4月2日に、五藤晴菜さんという方が『iPad Workers ノートアプリとApple Pencilの活用』というKindle本を出版されます。発売前に、本のePubファイルと内容に関するサンプル画像を、著者本人よりご提供いただきました。

その内容が本当に凄くて(語彙力)、この本の内容をネタバレを防ぎつつ広めたいなと思ったので記事にすることにしました。

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ブログ記事として公開するにあたり上記の性質がありますが、個人的な感想のみでベタ褒めします。ご了承ください。

何度も繰り返し読む本

本を褒めるにあたって、これほど良い言葉はないんじゃないかなって思います。

内容を一言で言えば、「五藤晴菜さんという方がiPadをどう使っているかを1冊にまとめた本」です。
ただ、内容が濃密なんですよ。これで700円は勿体無い。

しかもKindle Unlimited対象です。こういうレベルが高い本がUnlimited対象だと、もっと世の中が良くなると思います。

文章中心の、読み物の部分が多い本です。
たまにアプリの使用例の画像も出てきます。挿絵として。でもレベルが全然挿絵じゃない。内容を読み取るのにかなり頭を使います。

サンプルとしてこの画像をもらったけど、他の画像はもっとすごい。

もしこの本を教科書にして、iPadの使い方を学ぶ授業をやってくれと言われたら、きっと2単位で1年間じゃ終わらないほどです。

ストレートに言います。
僕が好きな本です。

iPad関連の本だからという意味ではありません。

読み手に考えるきっかけを与えてくれる本だからです。もうね、ページをめくるごとに「うおぁ・・・」って言葉を無くす程のインパクトがありますし、何より情報量が多すぎる。1回パラパラ見ただけでは、内容が全然入ってきません。
「さらっと読めました」みたいなレビューがつきそうにもない、読み応えのある本です。

iPadの目的は生活の変化

紙を使わない生活は、単純に羨ましい

Appleはこれまで、魅力あるデバイスを世に出すことで、日常生活を一変させてきました。Mac、iPod、iPhone。どれも人々のこれまでの生活を変えてしまいました。
そして2010年に発売したiPad。今年で11年目を迎えますが、今もなお、人々の生活を変化させ続けています。

そう、iPadの使い方で重要なのは、iPadを使うことによってどう生活が変化したのかというわけです。
晴菜さんの本も例外ではなく、「五藤晴菜さんが仕事の8割をiPadで行うようになった結果」が書かれています。

よく書店に並んでいるiPadのガイドブックは、iPadの使い方に特化した本ですが、そういう本と今回の本は性質が全然違います。

道具というのは、それなしでは到底できっこないことを実現するもの。つまり、iPadを使う前と使った後で、日常が変化したかどうかが重要な訳です。

どう使ったら「使いこなしている」と言えるのか

iPadが家庭にある。一昔前では珍しい光景でしたが、今ではタブレット端末がある家庭はかなり増えたと思います。端末自体は普及しました。あとは使い方です。

iPadを使いこなしたい。という声は、僕のところにもよく届きます。しかし、「使いこなす」とはどれほど活用することを言うのでしょうか。

iPadを買ってみたけど、結局はネトフリ専用機にしかなってない。一番使っているアプリはYoutube。そういう方も、iPadを使っている時間そのものは長いはずです。

しかし、iPadをもっと使いこなしてみたいと思っている方は、少なくともそういう使い方を求めているわけではないのは言うまでもありません。

先ほど書いた内容と重複しますが、「iPadを使いこなしたい」の本当の意味は、Appleが唱えているように「iPadで生活を一変させたい」のはずです。

おすすめアプリを25個見て、生活が変わると思いますか?

最も重要なのは、iPadでクリエイティブな活動をするようになって、どう生活が変化したのか。iPadのおかげで、これまでに考えられなかったような、何が起こったのかなんですよ。

iPadは成熟しつつある

iPadが登場して、Apple Pencilも出て、iPad OSとして独立し、iPadの使い方やiPadがある生活そのものも、初代iPadが発売された当時と比べ物にならないほど進化しました。

あくまで僕の主観ではありますが、iPadとApple Pencilの組み合わせ、そしてiPadそのもののデザインは、ほぼ成熟してきていると感じています。

学校の先生がiPadにGoodNotes5を入れて、教科書を全部入れてるなんてことは、別に目新しいことでも無くなりました

そしてiPadに専用のMagic Keyboardが開発されたことで、その完成度がより高まりました。これから先は、Macとより密接に融合していくことになるのではないかと僕は睨んでいます。今このタイミングが、ある種の一区切りとなるわけです。

この丁度良い時期に、iPadだけで仕事ができないか、日常生活を豊かに過ごせないか、思考を広げられないかという模索を、ライフスタイルの変化という側面から読んでみたい。五藤晴菜さんの本は、そんな方におすすめです。

「ん〜目新しいアプリの情報は載ってないなぁ」なんて考えながらページをパラパラめくっている人がいたら、本当に勿体無い。飛ばしてしまっている文章そのものが大事なんですよ。

アプリの使い方は、バージョンが変わるだけで全く違ったものになります。今後も新しいアプリの登場によって、新しい活用方法が出てくるでしょう。
どんな考え方でそのアプリを使うのか。その思考を参考にしつつアプリを使うことに意味があります。

梅棹先生の『知的生産の技術』では、「本を読んだ」と「本を見た」を区別されていました。しかし今回紹介したiPad Workersの本は、「本を読んだ」上で、どこまで自分の生活に応用できるか。その段階を目指したくなる本です。

やーこれ、iPadとApple Pencilを1日何時間触れば辿り着ける境地なんだろ。僕もiPadの使用時間だけで言うと張り合える自信はありますが、使っている内容は敵わないなぁ。って思いました。

一応最後に参考リンクを貼っておきます。
まず五藤晴菜さんが運営しているiPad Workersと言う有料コミュニティがあります。本書に書かれたようなiPadの活用方法が日々更新されていく内容を読むことができ、晴菜さんを含めたメンバーと交流することができます。


今回紹介した本には、iPad Workersを1ヶ月利用できるURLが載っているので、試してみたい方はぜひそちらを。

この記事を書いた人

魚住 惇

高等学校教諭で『教師のiPad仕事術』の著者。 AppleTeacher、スクールプランニングノート公式手帳達人、相棒はHHKB HYBRID Type-S 白無刻印、HHKBケーキの人。コーヒーは生豆から焙煎。Podcast「さおとめおとらいふ」始めました。

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