ノートアプリやタスク管理アプリを日々試し続けて、未だに定着できずに困っています。
今回発見したのは、AppStoreのトップに表示されていたノートアプリ「Agenda」です。
Agendaという単語そのものの意味は「予定」とか「議題」です。それをそのまんまアプリ名に持ってくるなんて、結構なやる気じゃないですか。
Agendaで何ができるのか
このアプリでどんなことができるかというと、「ノートでプロジェクト管理をしつつ、項目ごとに日付を設定できて、当日になるとToday画面に表示される。更にAgendaに設定したものは、Agendaという項目に表示される。」
というものです。
イメージ湧きましたか?もう少し詳しく説明します。
ノートの中身を充実させ、実行日を決める
なんか、日本語だと重なっていて大変なことになってますね。どうしよこれ。
それはさておき、まずはノートの内容です。
このアプリの中で、プロジェクト管理をしていきます。プロジェクト管理というのは、長期的にやっていく作業の行程を書いたり、その内容を深めたりすることです。
で、その中で「この作業は6月30日にやろう」という感じに実行日を決めておくんです。するとその日に実行するから。たぶん。
まぁ実行できるかどうかはおいといて、「その日にこれをやるんだ」と一度決めることに意味があるんですよ。で、Agendaにはその機能が付いている。
ちなみにこのノートの画面の左右には、ノートの一覧やらカレンダーの同期結果が並んでいますけど、表示しっぱなしにも、見えなくすることも可能です。
ノートに集中したい時は隠して1ペイン画面にするといいかなと思います。
で、カレンダーのアイコンをタップすると、簡易カレンダーが表示されるので、ここで日付を指定します。
ここまでが、事前にやっておくことですね。
Todayを見て行動する
画面左よりToday画面に切り替えると、今日やる内容が表示されています。
ノートの項目に日付を設定して、実際に作業する日がやってくるとこうなります。
もちろん複数の内容が登録されていたら、それらがToday画面に出てきます。
職場や家庭でそれぞれやることが決められていて、自分の係になっていることが、その日の分だけ出てくるので集中できます。
まさに「今」やることをAgendaへ
Todayの項目とは別に「Agenda」という項目が用意されているのがこのアプリの最大の特徴です。これはToday画面やノートの画面にある項目からAgendaに指定したものが表示されるものです。
項目の見出し部分をタップすると、Agendaにするのか実行済みにするのかを決めるポップアップが出てくるので、ここで指定します。
つまり、今まさに作業に集中したい時や、会議や講習会などで発言するためのメモをノートにまとめていて、それ「だけ」を見たい時に活躍する機能です。タスクを実行する「その瞬間」には、Todayに登録されている内容全てを見るとかえって邪魔ですからね。他のタスク管理アプリだとサブタスクやらチェックリストやらメモを作ると思うんですけど、それならノートそのものを見た方が早いやんけ。という考えです。
MacとiOSで同期できる
iCloudにデータを保存しているので、Mac版とiOS版とで同期することが可能です。
このアプリのリリース当時はMac版のみだったらしいんですが、AppStoreのレビューを見る限りではiOS版を待ち望んでいた人がそこそこいて、現在では無事iOS版も用意されたという感じです。
一部機能はアプリ内課金
このAgendaは、一部が有料となっています。iOS版だと1200円、Mac版だと2700円、両方合わせて払うなら3000円で済みます。
これを払うとどんな機能が解放されるかというと、これらです。
- 同期するカレンダーを選ぶ
- ノートでピン留めできるようにする
- Agendaからカレンダーの予定を追加する
- 検索を保存する
- ノートをMarkdown形式でエクスポートする
- PDFに書き出したときのウォーターマークを消す
うん、3つ目のカレンダーの予定追加はマジで便利そう。
感想
個人的な感想を言わせてもらうと、カレンダー機能がどうしても弱いです。
発想は非常に面白いんですけどね。
でも有料課金すれば、カレンダーの日付を設定する時に、ついでに同期するカレンダーにも追加できるようなので、餅は餅屋っていう感じでしょうか。
マンスリーカレンダーやウィークリーカレンダーを眺めて、「あ、あの作業の3番目のタスクは明日やるんだな。」とかを考えるのには、このアプリは向いていないようですね。
あと、公式サイトを見ても7日間お試しみたいな機能も見当たらないので、機能を解放したいなら一度買うしかないと思われます。
あとは他のノートアプリなどで思考を深めたりした内容を、どうやってAgendaに持ってくるかが課題ですね。これも有料機能の中にありましたね。
ちなみに、Mac版で課金すると、Macのノートアプリからのインポートが可能です。これはちょっと便利かもしれない。
ただね、このノートアプリはマークアップは色々とできそうなんですけど、画像やらPDFファイルが貼れないのが少し残念です。
テキストベースで全てのメモを作成している人にはいいかもしれませんが、画像を貼ることができないので、そこはEvernoteには敵わないなと思っています。
昔からEvernoteを使ってはいますけど、今のEvernoteは思考を深めたり、考察したりする場所じゃなくて、「総合アーカイバ」みたいな位置付けで僕は使っています。でも資料をじゃんじゃん貯め込んでも、それを生かさないと意味がないんですよ。収集した情報を活用しないと、そもそも収集した意味がなくなりそうで。「この情報は保存したい!」と思ったものをEvernoteにアーカイブしているわけなんですけど、参照できなければ存在しないのと一緒です。その情報を参照したり活用したりするのが、Evernoteは弱いかなと思っています。
なので、思考ツールとしてEvernote以外の選択肢が欲しいなぁと、最近はずっと思ったままです。
うーん、ついこのまえNotePlanを購入したばかりなんだよな。また似たようなノートアプリを買うのか。と思うと、結局使わなくなってしまった時が勿体無いなって思います。
僕は少し様子をみますが、今回の文章を読んで「このアプリええやん。買ってみようかな」と思った人は、まずは無料の範囲で「あぁ、こういうアプリね」というのを味わってみてください。