「des-dome V2 rounder-bke style」の35gをHHKB雪に使った

愛用しているHHKBの打ち心地に、なんとなくコレジャナイ感を抱いている方はいらっしゃいませんか?

こんにちは、HHKBエバンジェリストの魚住惇です。

2022年はHHKB雪が定番モデル化されたことが話題となっていましたね。

僕がHHKB雪を1年間ほど使わせていただきました。2019年に発売されたHYBRID Type-Sと打ち心地を比べてみると、雪の方がタクタイル感が強めで自分の好みだったため、最近は雪を常用していました。

これまでを振り返ると、今までのHHKBに対するイメージは、”買った瞬間がゴール”でした。きっとこうしたイメージを持たれている方は多くいらっしゃると思います。

ところが以前、2019年製HYBRID Type-Sにdeskeys製のラバードームを購入して換装し、更にルブを施してみることで、新たな世界が見えてしまいました。

ルブをするかしないかももちろん打ち心地を大きく左右しますが、静電容量無接点方式におけるラバードームが与える重要性を、かなり強く意識するようになりました。

特にdeskeys.ioで販売されているラバードームを見ていると、押下圧によって色が細かく分かれていたり、商品のバージョンによって打ち心地の特徴が異なっていたりと、多くの種類のラバードームが販売されていることがわかります。

まるで自作キーボードにおける軸のように、種類が用意されており、買うにしてもどれが自分の手に馴染むか悩むほどです。

前回が「DES-DOMES BKE Tactile」の42gだったので、今回はこのシリーズの2世代目にあたる「des-dome V2 rounder-bke style」の35gを購入してみたので、まとめることにしました。

des-dome V2 rounder-bke styleの特徴

公式サイトには、このラバードームの特徴が4つ紹介されています。

  • Rounder-BKE like tactile typing experience
  • Accurate press weight tolerance
  • Fast rebound
  • Easy installing (4 domes each strip)

https://deskeys.io/collections/home-all-products/products/des-dome-v2-rounder-bke-style

タクタイル感があり、戻ってくるのが高速というのが、個人的には魅力だと思えるポイントでした。2つ目の特徴はばらつきが少ないということかしら。ドーム4つ分がセットになっているのは他のラバードームも同じなのでV2だからというわけではありません。

僕としてはタクタイル感がありつつも押下圧が35gという世界を見てみたいと思ったので、35g、42g、49g、56g、63g、70gの中でも一番軽い35gを買うことにしました。

ラバードームを交換する際の注意点

HHKBのラバードームを交換するときに注意しなければならないポイントがいくつかあるので、交換している時の写真をお見せしながら語りたいと思います。

HHKBのラバードームを交換する際の注意点

・HHKBのメーカー保証がなくなる

・スプリングをラバードームに入れ込むと反応しない

・スプリングを失くさないように気を付ける

ざっと書き出してみたので順番にお話しします。なんといっても最大の特徴は、封シールを剥がしてネジを緩めないと分解できないので、分解した時点でメーカーの保証が受けられなくなるということです。

分解記事を書く度に必ずこれを書いているのも、参考にされるのなら自己責任でお願いしたいからです。記事を見ていただけるのは嬉しいんですが、書いてある通りに作業したら壊れたぞ!というご意見には対応しかねます。

それでも、自己責任で新しい世界が見たいんだ!という方向けのお話です。

それから、ラバードームの凹んだ部分にスプリングを入れていくとき、スプリングをラバードームの中の方に入れ込んでしまうと、キーを押しても反応しません。上の写真のようにスプリングがラバードームの中にまで入っていると、よほど強くキーを押さないと反応しなくなってしまいます。

理想はこれくらい。円錐状のスプリングの底の部分が基盤に接地するように、ラバードームに軽く乗せるイメージで置いていくと、うまく反応するようになります。

最後に注意することは、スプリングを失くさないことです。机から落とすとバネなのでどこかに跳ねていってしまいますし、スプリング同士を近くに置いていると2つのスプリングが重なってしまい、1つに見えてしまいます。2つが重なったままラバードームにセットすると、常に1つ足りないまま困り果てることになります。(実際困った。)

なのでスプリングをどこかに置いておくときは、どこにも転がって行かないような場所に置いておくのが良いなと思います。僕は今回そうした工夫を一切やらなかったので、床に落ちて探す羽目になるわ、何個か重なってしまったわで、スプリングを捜索することに時間がかかってしまいました。

もし実際にラバードームを交換することがあれば、スプリングの扱いについて注意を払うことをおすすめします。

Tiffany = 35gの感想

ラバードームの交換方法や、HHKB HYBRIDの分解方法などは、過去の記事を参考にしていただくとして、ここでは35gに交換してタイピングしてみたときの感想をまとめたいと思います。

まず、圧倒的に、軽い。35gはめちゃくちゃ軽いです。それでいて、Realforceの35gと比べてタクタイル感がしっかりしている印象があります。

ただし、DES-DOMES BKE Tactileの42gのタクタイル感と比べると、35gだからか弱い印象でした。

それでいても、この第2世代35gをしばらく使った後に42gのHHKBを触ってみると、42gはちょっと重たく感じます。ずっと35gを使ってしまうと指の感覚が慣れてきて、通常のHHKBである45gよりも軽いはずの42gが重たく感るようになりました。

特に35gをしばらく使っていて、その後に42gを使い始めると、タクタイル感があって良いなと思う反面、その分重たいなと感じてしまっている自分がいました。

42gを使い続けていた方が幸せだったんじゃないかと思えるほどです。

しかし、タクタイル感が少し薄れてしかもここまで軽いと、タイピングをしているという実感が感じにくいというのもまた事実。どんな言葉で表現したら良いか・・・。指を動かしている感じでしょうか。キーを押しているという感覚が薄れすぎて、そこで指を動かしているだけのような感覚です。

正直これでは、心地よくタイピングをしているという感覚になれませんでした。軽さを求めた結果がタイピングしている感覚が薄れてしまうというのは本末転倒です。

このバランスが悩ましいところで、軽さもタクタイル感も求めたい。その両方を求めた結果の落とし所、どこに重きを置いたら良いのかを自分自身の中で見つめる必要がありました。

とはいえかなり軽くなったので、もう今日は指が疲れてタイピングする気も起こらないなと思うような時にでも、35gならタイピングしようかなという気にもなります。そう思うと、うまく使い分けることができそうです。

これだけ長く文章を書いてみましたが、あくまで僕の指先が感じ取ったものを言語化した、完全に主観の世界です。この35gが好みだという方もいると思います。ただ僕にとっては、軽さという正義を突き詰めたものの、タクタイル感や、キーが戻ってくる時の力強さが薄れてしまったようにも思いました。

これはこれでアリ。しかし一番求めていたものではない。そういう感覚に落ち着きました。

ただしこれだけは言えます。HHKBをそのまま使うよりも、面白い。PFU社が販売しているHHKBをただそのまま使っただけでは、この感覚は味わえませんし、35gのHHKBというのも新鮮です。分解して作業しただけでも、かなり愛着が湧くHHKBに仕上がります。

それと、HHKB雪のキートップの素材がこれまでの白と墨とは違うからか、キートップの素材が変わっただけでも打ち心地が変わったように思います。

僕はHHKB雪の色ももちろんですが、このキートップの打ち心地はかなり好みです。これからラバードームを付け替えるのも、ベースは雪が良いなと思っています。

HHKBは和田先生が考案したレイアウトを元に商品化されて、その配列を伝統として守り抜いてきました。そのおかげで、どれだけインテルCPUの世代が変わろうとも、Apple Siliconが登場しようとも、機種がiPadになろうとも変わらない使い心地で、変わらないHHKBライフを過ごせてきました。

僕自身もこのレイアウトが好きで、例え自作キーボードを使うとしても、似たようなレイアウトで使えるものを選ぶ傾向にあります。

それでいても、年齢とともに指の動きも変わると思いますし、自分にとって最適な押下圧というものも、その日のコンディションによっても変わるんじゃないかと僕は考えています。気分や体調に合わせて、ラバードームやルブで調整することができていれば、これまでとは違ったHHKBライフが過ごせると思うのです。

今回は、そんな新たな生活を提言できるdeskeysのdes-dome V2 rounder-bke styleの35gを購入したのでレビューしてみました。新たなHHKBの世界へようこそ。沼ですよ。

des-dome V2 rounder-bke style

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魚住 惇

高等学校教諭で『教師のiPad仕事術』の著者。 AppleTeacher、スクールプランニングノート公式手帳達人、相棒はHHKB HYBRID Type-S 白無刻印、HHKBケーキの人。コーヒーは生豆から焙煎。Podcast「さおとめおとらいふ」始めました。

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