HHKBのラバードームに穴を開けて押下圧を軽くした

2008年に購入したHHKB Professional2に静音リングを取り付けたら、かなり良い感じに打鍵音が軽減されたと前回書きました。

しかしその後、その静音さに嬉しくなって、そのHHKBを使い続けていくと、次に気になることが出てきました。

重さです。

押下圧が45gとは思えないほど、重たいことに気がつきました。静音リングを取り付けるまではあまり意識もしませんでしたが、2008年に購入したHHKBと、2019年発売のHYBRID Type-Sを比較するとその差は歴然でした。

つまり、HHKBとて、14年も使っていたらラバードームが固くなってしまい、押下圧が重たくなってしまうということです。
重さ以外の打鍵感こそ最高なものの、重さだけがどうしてもダイレクトに指にきて、10分ほど入力し続けると疲れてしまうようになってしまいました。

以前、HYBRID Type-Sのラバードームを交換した時も、同じような理由でした。HHKBを最高の状態に保ためには、内部の部品を交換していく必要があります。ただし、僕が所有しているHHKB全てのラバードームを定期的に交換していくことは、家計としてはかなり苦しいです。

ならば、14年使い古したラバードームをどうにかして柔らかくするする必要があるわけです。

ラバードームの押下圧を下げる方法

調べてみると、僕と同じ悩みに直面している人をちょくちょく見かけました。

対処法として出てきたのは次の2つです。

  1. ラバードームに穴を開ける
  2. 保護剤を塗る

ラバードームに穴を開けるという方法は、割と有名だそうです。穴を開けて押した時の抵抗感を軽減することで、軽くなるということです。

調べてみると、同じHHKBエバンジェリストの石田太志さんが、既にラバードームに穴を開けたことがあると、インタビューの中で答えていました。

また、別の方のブログにも、ラバードームに穴を開けた時の写真が載せられていました。

次の保護剤を塗るというのは、既に劣化しているんですけどって正直思いましたが、塗らないよりかはマシになるらしいです。

どうもこの保護剤を塗るってのが、本当は最初に塗るべきなんじゃ?とも思ってしまいました。それに、保護剤を塗った塗ったで、乾くまでHHKBが使えません。ので今回はパス。

今回は、ラバードームに穴を開ける方法を試してみることにしました。

レザーパンチでラバードームに穴を開ける

僕が今回購入したのは「レザーパンチ」という、ベルトに穴を開けるための工具です。2mm〜4.5mmまでの大きさの穴を開けることができます。

余談ですが、穴を開ける道具のことを、「PUNCH」と呼びます。これが「ポンチ」なのか「パンチ」なのかはどちらでも良いみたいです。Amazonでは「穴あけポンチ」と検索すると似たような工具が出てきて、「穴あけパンチ」と検索すると書類をファイリングするために2つの穴をあけるためのオフィスグッズが出てきます。

さて、話しているうちにHHKBを分解し、基板を取り出しました。ラバードームの中にはスプリングが入っていますので、そのスプリングが変形しないように気をつけながら剥がしていきます。

HHKBのラバードームに穴を開けた

失敗したら使い物にならなくなるという恐怖に耐え、覚悟を持ってえいやと穴を開けました。ラバードームの横側、上下左右の方向に1つずつ、合計4箇所です。

穴を開けたラバードームを指で押し込んでみると、押下圧がかなり軽くなったのを感じました。
「よし、こんな感じか。いける。」と思ったので、残っているもの全てに穴を開けていきました。

これに取り組んだのは2022年2月3日の夜です。平日です。「これ、意外と時間がかかるな」と我に返ったんですが、既に乗りかかった船状態。これはもう腹を括って、今日中にやるしかないなと思いながら作業を続けました。

HHKBの中にある全てのラバードームに穴を開けた

初めての慣れていない作業だったので、全てのラバードームに4箇所ずつ穴を開け終わるまで、1時間30分ほどかかっていました。

押下圧がかなり軽くなった

今、この写真のHHKBを使って、文章を書いています。押下圧がかなり軽減されました。めちゃくちゃ軽くなりました。

ただし、ラバードームの反発が柔らかくなったので、当然タクタイル間も弱くなった感じがします。静音リングを取り付けていることも影響しているかもしれません。

なのでちょっとリニアよりになった気がします。それと、静音リングでキーが跳ね返る時の音は静かになったのですが、押した時の音が大きくなりました。打っている時の音が目立つようになった感じがします。Type-Sよりも確実に大きな音がします。音が気になる人はあまり好まないかもしれません。

2008年に購入したHHKB Professional2。僕にとって初めて購入した静電容量無接点方式のキーボードでした。大学時代に思い切って購入し、毎日持ち歩いていたのも良い思い出です。BT版を使うようになり、HYBRID Type-Sを使うようになり、引き出しの中に入れたまま、使わなくなってしまいました。使うときは、自作PCを組んだ時にBIOSの画面に入る時くらいでした。

そんな使用頻度が下がってしまったHHKBをなんとか使い心地の良いものにしようと、前回と今回で試行錯誤してみました。

結果として、HYBRID Type-Sには敵わないものの、更に愛着が湧いて、使いたいと思えるようなキーボードとして復活しました。

メーカーの製品を自分で分解することになってしまうので自己責任の世界ですが、古くなったHHKBを再び使いたくなるキーボードとして見直せるほどの打ち心地になりました。

欲を言うと、リマップには対応してないので、次やるとすれば基板の交換でしょうか。それには60ドルほどかかるので、どうしようかなと迷っています。

古くなったHHKB Professionalをまだまだ使いたいという方の参考になれば幸いです。

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魚住 惇

高等学校教諭で『教師のiPad仕事術』の著者。 AppleTeacher、スクールプランニングノート公式手帳達人、相棒はHHKB HYBRID Type-S 白無刻印、HHKBケーキの人。コーヒーは生豆から焙煎。Podcast「さおとめおとらいふ」始めました。

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