こんにちは。魚住惇です。かれこれ10年以上前からトラックボールはKensingtonのSlimBladeを愛用しています。たまにLogicoolのM570も使うんですけどね。ボールが大きい方が正義だと考えています。

同僚の先生方にも「トラックボール良いですよ」と布教しても、なかなか浸透しません。これが悩みってほどではないんですが残念な点でした。どうしても購入して使い込まないと、良さって分かりませんからね。

というわけで普段使い以外の、布教用としても1台欲しいと思うようになりました。

そんなこんなで某フリマアプリを見ていたら、右クリックが死んでいて、塗装も剥げている個体を見つけたのでポチりました。今回はそんなトラックボールを修理した記録です。

今回購入したのはこちら。10年くらい前から売られている有線タイプです。

ボール周辺のリング部分の塗装がはげています。これは時間があるときに塗装をしてみたい。

右クリックの部分あたりに傷がありました。でもまぁ動作に支障がないのなら気にしません。あまり目立たないし。

SlimBladeは割と分解しやすい

このモデルはゴム足を剥がすとネジ穴が出てきます。それに加えて中央のゴムもシールになっていて、剥がすとネジが3本出てきます。この7本のネジを外せばパカっと割れるわけです。

ちなみにAmazonで売られているSlimBladeは5年保証がついているものがあります。個人的には中古で買うよりもそっちがおすすめです。Kensingtonの製品の販売を代行しているメーカーさんがかなり良いところで、この5年保証期間内に壊れると、すぐ代用品を送ってくれて、届いたら返送するという神対応をしてくれます。

僕自身もそうやってサポートを頼りながら使ってきたので、今回はまぁ冒険みたいなものです。

ネジを外してパカっと開けました。この後ネジをさらに外してフレキシブルケーブルを2本抜くことで、基板を取り外すことができます。

で、僕が今回購入した個体は、右クリックに相当する右下のボタンを押しても反応しないという不具合を抱えていました。

このトラックボール用というわけではありませんが、ここのスイッチは他の製品で代用することができて、秋葉原の秋月電子やAmazonで手に入れることができます。

ちなみに今回はというと、スイッチがはんだ付けされている部分をピンセットで通電させてみると、普通に右クリックとして動作しました。つまり基板やチップではなくて、本当にスイッチだけが壊れていたということ。

もうこれなら色々試し放題だ!という感じになったので、不具合が起きているスイッチを気が済むまでデコピンしたり、スイッチを潰す覚悟で思いっきり押したりしました。

そうしたらですよ。グィ!!!と押しつぶすようにスイッチを押しまくってからカチカチ押していたら、そのうちスイッチが反応してくれるようになったではありませんか(歓喜)。

しばらく使っていると、普通に右手の小指で軽く押す程度の力でも、普通に右クリックのメニューが画面上に表示されるようになりました。普段使っているSlimBladeと同じ感覚です。

分解は自己責任で

ボールも目立った傷もないので、かなり快適に操作できる個体でした。

結果としてスイッチを購入することなく復活しました。これはかなり良い買い物をしました。

中の仕組みを理解し、何かあれば分解して様子を見たり、スイッチを交換してやるくらいの気概があれば、中古を買うのもありだなと僕は思っています。

あくまで自己責任ですけどね。これで自宅と職場と布教用のSlimBlade環境が整いました。相性の問題もあると思いますが、親指トラックボールよりも操作性が高いと感じる人も多いのではないでしょうか。

Amazonだと無線モデルが16000円くらい。有線モデルが12000円くらい。それの中古が大体8000円くらいです。そう考えると、5年保証もそれほど悪くありません。

ただ今回の個体は中古価格と比べてもかなり安く購入できたので、かなり運が良かったなと思いました。フリマアプリだと修理しようとして失敗した個体に当たるかもしれませんので、ちょっとギャンブル性がある買い物でしたけどね。

僕としてはずっと使ってきたトラックボールなので、分解の勉強用も兼ねての買い物でした。