僕がiPadを購入する場合、Cellular版iPad一択だと心に決めています

理由は幸福度です。WIFI版はWIFIの電波がある場所なら普通に使えますが、WIFIの電波がない場所だとモバイルルーターやスマホのテザリングを利用してWIFIに接続するという作業が必要です。

この手間を省くためだけに、1万円以上かけているわけです。(WIFI版とWIFI+Cellular版の価格差は1万5000円くらい)。この金額は、iPadの容量を2倍〜4倍にアップする金額に相当します。

それでも僕は、iPadの容量を抑えてでもCellular版を選びます。それくらい、SIMカードを挿したらiPhoneと同じように通信出来るというのが快適なんです。

iPadのロックを解除した途端に使える。Safariを開いたらWebが見られる。これはノートパソコンでは体験できないことです。(一部のノートパソコンはLTE内蔵版もありますが)

そこで次に出てくるのが、じゃあどこのSIMカードを挿したらいいのかという問題です。

格安SIMは安いけど使い物にならない

僕が試しにIIJmioや楽天モバイルで契約すると、これくらいの速度でした。

やばいですよこの速度。混んでる時間帯は本当に使い物になりません。LINEの文字ですらまともに表示できません。

学校で使うことを考えると、これじゃ授業に必要なデータがクラウド上にあると、ダウンロードだけで空きコマを使ってしまいます。

ちなみに朝もこれくらいでした。地域にもよるかもしれませんが、僕が勤務している高校は結構な田舎に建てられているので回線が混むのかもしれませんね。それにしても遅いです。

というわけで、この記事では格安SIMはおすすめしません。料金は安いかもしれませんが、幸福度は上がりません。使う度にイライラするのが目に見えています。

大手キャリタのデータシェアプランは条件が多い

https://www.au.com/mobile/charge/tablet/plan/tablet-data-share/
より拝借しました。

この画像はauが提供しているタブレット用のデータシェアプランです。月々のスマホの料金に1000円足すと、契約している通信容量をタブレットとシェア出来ます。

ただし、僕がこのプランを契約した2年前は、auで端末を購入する必要がありました。つまり、AppleStoreでSIMフリー版を買うと、このタブレットプランを単体で契約することが出来なかったのです。(2018年の頃の話なので、現在このプラン単体で契約できるかどうかは、各キャリアにご相談ください。)

僕はこの時何をしたのかというと、ちょうど無印iPadが第6世代だった頃にauでCellular版(つまりはauのSIMロックがかかった状態)のiPadを購入して、そのSIMカードを自分が元々使っていたiPad Pro(AppleStoreで購入したSIMフリー版)に差し替えていたんですよ。

まぁ妻のゆかさんには、「このiPad使っていいよ!」とプレゼントしたわけですよ。

まとめるとこんな感じです。

大手キャリアのタブレットプランのポイント

・そのキャリアでタブレットを購入する必要がある

・月々の料金が高い

・速度が安定している

・そもそもスマホが格安SIMだと契約できない

大手キャリアの料金は元からお高いので、iPadでも通信するとなると、外で通信する頻度がそれだけ高くなります。となると、スマホだけ使っていた時よりも通信料金が上がる可能性があります。どうしても1000円だけ高くなるという認識では済まなくなるわけです。

それと、当たり前の話ですが、メインのスマホが格安SIMだと大手キャリアのデータシェアプランは使えませんね。

2020年のおすすめは再販型SIM

今回の記事はここからが本題です。

再販型SIMというものをご存じでしょうか。最近話題の「○○WIFI」みたいなサービスに利用されているものです。一時期は「民泊WIFI」なんて呼ばれていました。大手キャリア全ての電波を使っているWIFIルータもありますが、SIM単体での契約となると主にSoftBankの電波が使われています。

格安SIMとの違いは、SoftBankのメイン回線が安く使えるということです。

格安SIMというのは、キャリアの電波をレンタルして割り当てています。つまり、利用客が多いとどうしてもキャリアで契約している人が優先されてしまって、格安SIM利用客はレンタルした分の帯域を全員で割り算して使うわけです。どうしても昼間や夜間など、多くの人が電波を使ってネットを利用する時間帯は真っ先に混み合うんですよ。

それに対してメイン回線が使えるということは、キャリアで契約している人とほぼ同じ速度で回線が使えるわけです。昼にも夜にも、格安SIMほど速度が落ちません。

イチオシはFUJI WIFIかiVideo

そこそこ有名でユーザーが多いのが、FUJI WIFIです。

SoftBankのメイン回線が使えて、尚且つ安いのが特長です。

SIMカードプランだとこんな感じ

https://fuji-wifi.jp/sim
より拝借しました。

20GB以上の通信プランとなりますが、その容量の割に安いんですよ。

そしてもう1つ候補として挙げられるのがiVideoです。

https://www.ivideo.com.tw/japanese/

まぁなんか、名前からして怪しい感じがしますが、今安いんですよiVideoが。

例えば、docomo回線で3GB月500円とかがありますね。とりあえず挿しておくにはもってこいです。

https://www.ivideo.com.tw/japanese/wifi/50413

もっと通信容量が欲しい!という方には、20GBで2200円というプランもあります。

https://www.ivideo.com.tw/japanese/wifi/50422

僕が実際に契約しているのは900GBのプランなんですけどね、今は新規受付をしていないみたいです。

あと出来れば、iVideoを契約される際は、紹介者のメールアドレスに「jun3010meあっとgmail.com」を入れていただくと、嬉しいです。

まとめます

再販型SIMのポイント

・FUJI WIFIなら20GBで1980円、もっと大容量のプランもある

・iVideoは3GB500円か、20GB2200円

・レンタルなので解約金がかからない

・速度制限を食らうことがある(かも

・iPadでテザリングできない

そうそう。ポイントをまとめていて思い出したんですが、レンタルという扱いなので、解約金がかかりません。2年契約とかにはならないので不満があったらすぐ他のサービスに移ることだって容易です。iVideoなんて新規契約事務手数料もかかりません。

この再販型SIMは、どこかの商社がSoftBankと企業として大口契約して成り立っているものなんですよ。そのため、稀に速度制限がかかってしまうことがあります。これはレンタルした本人が制限を受けるほど使い込んだことが原因であったり、他の人が使いまくった結果として速度制限に巻き込まれることもあります。これが再販型SIMの怖いところですね。販売元によってはSIMカードを交換してくれることもありますが、大手キャリアにはないリスクです。

それからこの再販型SIMは多くがデータ通信専用SIMで、iPadやiPhoneに挿して使えるものの、iOSやiPadOSの機能としての「インターネット共有」、所謂テザリングが使えません。これはキャリアで契約する際にテザリングオプションへの加入が必要だったことと同じように、再販型SIMがそもそもテザリングを含めて企業と契約していないことが原因だと考えられます。

ただし、モバイルルーターやAndroid端末に再販型SIMを入れて使うことで、iPadだけではなく複数台で利用することも可能です。

僕は外でiPad以外もデータ通信をしたいなという状況では、iPadからiVideoのSIMカードを抜いて、ハードオフで2000円で購入したW04というモバイルルーターに挿して使うようにしています。

ちょっとマニアックな話ですが、W04というWiMAX2端末のファームウェアを昔のものに戻して、SIMフリーモバイルルーターとして使おうというものです。ちょっと知識が必要なので、似たことをしたいならSIMフリーのモバイルルーターを購入することをおすすめします。

常に移行先を意識して

本当に格安SIMやら再販型SIMやら、この手の話は新しい話がどんどん出てきます。ここ最近ではテレワーク需要が高まったこともあって、通信障害も起きています。

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2004/25/news017.html

もし自分が使っているSIMが通信障害に巻き込まれたり、今よりももっと新しいプランが登場してそっちの方がお得であれば、新たな乗り換え先を検討する必要も出てきます。

僕自身今はiVideoで落ち着いていますが、これから先、5G回線が当たり前となった時代では、また違ったものをおすすめする可能性だってあるわけです。

実際にこの著書の原稿を書いていた頃は、auのタブレットプランdsを契約していたんですが、2020年5月現在は既に解約しています。それほどこの業界の移り変わりは激しいです。

特に格安SIMでは速度が遅い!と思っている方は、是非一度、再販型SIMを検討してみてください。あとこの記事で紹介したSIMよりお得なものがあったら逆に教えてください。