コーヒー豆を生豆で買って、フライパンで焙煎する生活を始めて、かれこれ2年ほどになります。
本当に良いコーヒーライフを送れるようになりました。
ただここ最近、ある悩みを抱えていたんですよ。
・ハンドドリップする際、ドリッパーの中が水たまりみたいになる
・抽出したコーヒーが濃くて苦くてえぐみが強い
・妻のゆかさんが一緒に飲んでくれない
どれも由々しき事態です。特に3つ目の問題が深刻でした。
あなたが焙煎したコーヒーよりも、インスタントの方が美味しく飲めるよ
なんてことを言われてしまったら、頭の中は「屈辱」でいっぱいになるわけですよ。本当に悔しい。
フライパン焙煎を始めたころは全然美味しく飲めたんですよ。それがここ最近になって、ドリップが上手くいかないことが増えてきました。
これは、本腰を入れて、対処しなければならない問題です。
今回はコーヒーをドリップする際に新たに使うようになった、2つのアイテムを紹介します。これを使うことで、コーヒーが不味くなる原因を取り除き、かなり美味しく抽出できるようになったんですよ。
コーヒーが不味くなる原因は「微粉」だった
結論から言うと、コーヒーが苦くてえぐみが強くなってしまう原因は、微粉でした。
微粉とは、コーヒーミルで豆を砕いた際に出てしまう、めっちゃ小さい粉のことです。粉の粗さを調整できるミルで豆から粉状に砕いたとしても、どうしても微粉が出てしまいます。
この微粉が、ペーパーフィルターの目詰まりの原因となって、うまく抽出出来なくなるわけです。抽出に時間がかかってしまうと、それだけコーヒーの味が濃くなり、苦味やえぐみが強くなります。お湯を注ぐ速度と滴り落ちるコーヒーのバランスがおかしくなり、ドリッパー上にお湯が溜まってしまい、池みたいになるわけです。
・「微粉」が原因でフィルターが目詰まりしている
・ドリップに時間がかかり過ぎている
・ドリッパー内が池みたいにお湯が溜まっている
ということだったので、今回はこの「微粉」対策を本気でやってみたのでした。
コーヒーミルを新調した
これまで使っていたのは、電動のコーヒーミルでした。価格が安いプロペラ式だったので粉の粒度が揃わず、大量の微粉が発生していました。
それを解決するために今回購入したのは、パール金属という日本のメーカーが製造しているコーヒーミルです。
キャンプ用品のコーヒーミルとして使うイメージがある小型のミルですが、セラミックの刃を使っていることと、日本製ということもあって、コーヒー愛好家の中でも人気のミルです。コーヒーに拘りのある友人から勧めてもらったので、購入に至りました。
このコーヒーミルに入れられる豆の容量は17gです。僕が豆をミルに入れる際に使っている計量カップは10g、一度に2杯分ドリップします。
ので、ちょっとこのミルだと、豆がこぼれました。ギリギリ豆が崩れ落ちないくらいまで入れて(乗せて?)、蓋をすることでなんとか入りました。
ちょっとくらい溢れそうでも、蓋は閉まります。
蓋を閉めたらハンドルを付けて、あとはひたすらゴリゴリ回して挽くだけです。挽いた感じでビックリしたんですが、このミルだと豆を砕くスピードが他のミルと比べて早いんですよ。僕がこれまで使っていた手動のミルよりも、明らかに短い時間で豆を挽くことが出来ました。
値段の割に性能が良い、お買い得なミルですこれ。
挽き終わって、ミルの下の部分に溜まった豆を見てみました。この写真ではちょっと粗めに挽いたんですが、まだまだ粒度が揃ってないのが見て分かります。大きな粒もあれば、小さい粒もあります。当然微粉だって混ざっているわけです。
本当はこのミルを使うことで微粉問題が解決できました!っていう記事を書きたかったんですが、僕の淡い期待は苦味とえぐみによって打ち砕かれました。
一応、購入する前に、もっとお高いミルも調べました。コマンダンテ、タイムモア、Zproなど、数万円レベルの手動ミルの購入も検討しました。そりゃ良いものは良いに決まってます。
でもね、ミルの次に紹介するアイテムを駆使することで、微粉問題が大方解決したんですよ。
100均の茶こしで微粉を振り落とす!
この記事の一番の肝!それは茶こしです!100均ので十分なのでAmazonリンクなんて貼りません!
この茶こしに挽いた後の粉を入れてトントンして、憎き微粉を振り落とすんですよ。
こんな感じに粉を茶こしに移していきます。
セリアで買った100円の茶こしだと、僕が1回に飲む2杯分の粉が全て入りました。この状態で左右に振動を加えながら微粉を下に落とすわけです。
少し茶こしを揺らしてみるだけで、微粉がこれだけ落ちてきます。今回は写真を撮る為に豆腐の容器に微粉を落としましたが、普段はごみ箱の上でトントンしてます。
あまり微粉が落ちなくなってきたなと思うくらいでトントンをやめて、残った粉をドリッパーに移します。茶こしの目の細かさと微粉の大きさを考えると、微粉以外の大事な粉まで落ちてそうな気がしたので、あまり沢山の粉を落とさないように気をつけました。
めちゃくちゃ美味しいコーヒーが抽出できた
やりました。魚住惇はやってのけましたよ。お湯をゆっくり注いでいき、ぷく〜っとお湯を含んだ豆が膨らんでいきました。
そしてある程度膨らんだタイミングで、ジョロジョロジョロ〜〜〜っとコーヒーが流れる音が聞こえてきました。この音が聞きたかったんですよ。ジョロジョロ〜っていう音が聞こえないくらいの抽出速度だと、コーヒーって本当に苦くてえぐみが強くなります。
ドリップの終盤に近づいてきても、この通り、膨らみを保ったままでした。
気になるお味は、コクとスッキリさを両立させた、美味しいコーヒーそのものでした。ある程度の味の濃さと旨みを感じるものの、その後に苦味やえぐみが襲ってきませんでした。風味をしっかり感じることができながら、後味がスッキリしました。本当に飲みやすくて、でも確かな旨みとコクが感じられました。
こんなに美味しいコーヒーを自宅で楽しめるなんて!
と思えるコーヒーに仕上がりました。茶こしで。
茶こしで微粉を落とすなら安いプロペラ式の電動ミルでも良かったかもしれませんが、プロペラ式だと本当に粒度が揃わないので、今回以上に微粉が発生するわけです。そう考えたら、ミルを新調したのは正解だったなって思います。
僕自身未だに「茶こしで解決したのか」と驚いていますが、今回コーヒーの味を一変させてくれたのは、紛れもなく茶こしでした。それも100均の。
もし茶こし以外のものを使うとしたら、「粉ふるい」がおすすめです。
茶こしが古くなってきたら、妻のゆかさんに買っても良いかお伺いを立ててみようかな。そもそも壊れるんかいな。
もしコーヒーの味で、特に苦味やえぐみに困っている方がいらっしゃったら、まずはコーヒーミルを新調してみるのと、微粉対策をしてみてください。本当に飲みやすくて、美味しいコーヒーになりますよ。まじで。