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    わたなべぽん 幻冬舎 2018-10-24
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でも、僕はこの「自分を好きになりたい」という願望を持ちつつも、そう思わない方が良いということに気づいた。自身を持って言えます。

今回は、自分のことを好きになりたいと思っている全ての人に、自分のことを好きにならなくても良いよっていうことを話します。

自己肯定感を高める≠自分を好きになる

人間が社会で生きていくためには、自己肯定感が必要だとか大事だとか、多くの偉いさんが言っている感じがしますね。

僕も自分のことが嫌いでね、大学時代に結構それで悩みましたよ。泣きましたよ。「なんで自分はこんなにダメなんだ」ってね。昔書いたmixiの日記とかなんてそんなんばっかでしたよ今思うと。こだわりも強いし頑固だし、周りに迷惑ばっかりかけていました。

ほんでもって自分を変えたくて、本とかでさ、よく書かれているでしょ。「自分のことを認めてあげましょう。自分を好きになりましょう。」正直、自分のことが嫌いない人は**「んなこと出来たらとっくにやってるよ！！！出来ねーから自分がもっと嫌なんだよ！！！」**と思うわけですよ。

でもねぇ、気づいたんですよ。自己肯定感を上げるために、自分のことを好きにならなくても良いことに。自己肯定感を高めることは大事なんでしょうけど、自己肯定感を高める為の行動と自分を好きになることは、必ずしもイコールではないことに気づいたんですよ。

自分が好きだと思うものは大事にしよう

僕は教師という立場で、子どもたちに真面目に話す局面が多々あります。その中で、多感な時期で自分のことが嫌いになる子が多いので、よくこの話をします。

「自分のことは好きにならなくてもいい、でも、自分が好きだと思うものは大事にしよう。」

HHKB、ガオガイガー、手帳、挙げたらキリが無いのでやめますが、僕は自分のことが好きでなくても、好きだと思うものは沢山あるんですよ。

自分のことを大事にしなくても、それらは大事にしたいって、思うんです。

そうしている自分を未だに変だと思っているし、ちっとも認めていないんだけれども、自分が好きだと思っていることに集中している自分は、意外と他の人から見ていてイキイキしているように見られるんです。自然と笑顔がこぼれて活発的に好きなことに打ち込んでいるその姿は、なんか充実していて格好良く見えるんです。

魅力的な人って、人生が充実しています感が出ているじゃないですか。好きな事をしている時って、そう見られやすい時だと思うんですよ。

僕は最近は、嫁の助けもあって、結構好きな事に時間を割いている実感があります。ありがとう嫁よ。

「認められる為に頑張る」は順番が逆

人は自己肯定感とやらを満たしたくって？、認められる為に色々と頑張る？

違う違う。順番が違う。認められる為にやっているんじゃなくて、好きな事を好きなだけやっていたら、いつの間にか周囲から認められていた。ただそれだけのこと。

その柱として必要なのが、「これが好きなんだ！」という想いを大切にすること。というわけなんです。

なんか偉そうに語ってしまいましたが、僕はただ単に、キーボードが好きで、ガジェットが好きで、情報整理が好きで、ガオガイガーが好きな、ただの男ですよ。そんな自分のことを大好きだとは思えませんが、好きなものへの気持ちは大切だと思って、大事にしています。

自分のことなんか嫌いなままで良いんですよ。働く理由は「好きなことにお金を使うから」で良いんですよ。

僕は外にサーバを借りて、WordPress環境を構築してまで、文章を書いて、自分のことが嫌いだと思い悩んでいる誰かに僕の考えが届いて欲しかった。

あなたが**「自分はこれが大好きだ！」**と思っているものは何ですか？