HHKBキートップセット日本語配列/無刻印でREALFORCE R2の一部を無刻印化した

こんにちは、商業部顧問の魚住惇です。

PFU社よりHHKB用キートップの無刻印にJIS版(日本語配列)が追加されたことが発表されました。

無刻印というのはその名の通り、刻印がないことを指します。キーボードの刻印を無くすことで、指の位置や動かし方を覚えていないと満足に使うことができない代物に仕上がります。

この度、PFU社より「キートップセット(墨)日本語配列/無刻印」をお借りできたので、僕が主顧問として勤めている商業部が所有しているREALFORCE R2 「PFU Limited Edition」日本語配列(ブラック)のアルファベットのキーを無刻印化しました。

キートップセット(墨)日本語配列/無刻印

今回お借りしたのは、「Happy Hacking Keyboard キートップセット日本語配列 無刻印(白・墨)」の「墨」色です。

これまで、HHKBにも日本語配列版があったものの、無刻印モデルが提供されていませんでした。

今回のキートップセットの発売によって、日本語配列の無刻印モデルそのものは記事執筆時点では用意されていないものの、日本語配列モデルの無刻印化が可能となりました。

このキートップが発売するまでは、英語配列の無刻印キートップセットで変えられる部分のみを無刻印にしたり、刻印部分を削った強者がいたりと、無刻印を求めた方々は工夫を凝らす必要がありました。

そんな猛者でなくても、このキートップを購入することで、無刻印化が可能というわけです。

REALFORCE R2 「PFU Limited Edition」に使ってみる

僕自身は、HHKBを通して英語配列に目覚めて以来、ずっと英語配列を使い続けてきました。

なのでHHKBの日本語配列モデルが登場した時も、そこまで心が踊りませんでした。

ただし、学校現場のことを考えると、コンピュータ室に配備されているパソコンに接続されているキーボードは全て日本語配列です。当然といえば当然ですよね。

個人のデバイスやiPadなら話は別ですが、レジストリも書き換えられない、動作できるEXEも限られている環境下で英語配列を使うことには、そこそこ苦労します。そんな苦労を、自分の周りの方達に強要することは流石にできませんでした。

とはいえ、HHKBの日本語配列で個人的にネックだと思っているのが、中段と下段のズレ幅が0.25Uだということ。上段と中段のズレ幅と同じ幅で下段もズレているっていうのが、一般的な中段と下段のズレ幅と違います。HHKBの日本語配列に慣れてしまうと、逆に一般的なキーボードを使う際にタッチタイピングの精度が落ちてしまう可能性があるのです。

商業部の生徒たちには、HHKBに限らず、静電容量無接点方式の素晴らしいキーボードを使って、タイピングを練習して欲しい。

その条件の選択肢の一つが、REALFORCE R2 「PFU Limited Edition」でした。

TopreブランドのREALFORCEでありながら、PFUが公式魔改造したモデルです。これなら日本語配列でもキーレイアウトに余裕があり、ズレ幅も一般的なキーボードと同じです。

勤務校の商業部では、部の予算で昨年度にREALFORCE R2 「PFU Limited Edition」の日本語配列ブラックのモデルを購入しました。部員30人に対して1台しかないので、時には取り合いに発展することもあります。

というわけで今回は、PFU印のREALFORCE R2に今回の無刻印キートップを使ってみました。ただし、当然キーの数がREALFORCEの方が多いので、置き換えが可能な部分のみとしました。全てのキーを無刻印にしたわけではありません。

実際にキートップの交換作業を行ったのは、商業部の生徒です。まずはキーボードの段によって角度が違うことを説明して、混ざらないように取り外していくように気をつけさせました。

交換作業に付き合ってくれたのは、各学年1人ずつの3人です。段によって交代しながら、引き抜き具を使って刻印ありのキートップを取り外していきました。

これも手分けして引き抜いている様子。引き抜く係、引き抜いたキートップを並べる係、見守る係で交代しながら分担しています。

交換するキートップ全てを取り外した後に、無刻印のキートップをはめていきました。女子生徒の力ではキーをはめ込む時に結構力が必要なようで、親指で力いっぱい押し込んで、ようやくカチッと音がしている様子でした。

この辺りはもう、3人がかりでキートップを取り付けていて、流れ作業でした。取り外すよりもはめる時の方が、ちょっと楽しそう。

無刻印なので、FとJの突起部分に注意させながら、取り付けてもらいました。終盤に差し掛かるともう慣れたもので、パズルのように楽しんでいました。

キーボードを育てている感じがして、愛着が湧く

これが今回の無刻印キートップを、REALFORCE R2に使ってみた後の写真です。最下段はWindowsキーとFnキーを無刻印にしました。

全てのキーを無刻印にできたわけではありませんが、普段のタイピングで使うほぼ全てのキーが無刻印となりました。

実際に生徒に感想を聞いてみると、

「交換作業をしていると、キーボードを育てている感じがして、愛着が湧きました。

「キーボードとキートップの価格を考えると・・・、商業部じゃなかったらきっと一生触ることのなかった組み合わせだと思います。」

無刻印のキーボードを使っていると、それだけでテンションが上がります。どんどん使いたくなりました。」

と話してくれました。僕も共感する部分は多くあります。
特に、キーボードを育てている感じというのは、道具を手入れしているときに湧いてくる感情に近いものがあるなと思っています。靴磨きに似たようなものでしょう。

キーボードは自分の手と一体になってくれる道具です。使い込めば使い込むほど味が出てくる道具には、愛着が生まれるものです。

キートップの交換作業が、部員たちの刺激になったようで、顧問として嬉しい限りです。
年に一度の掃除も、やってもらおうかしら。

今回PFU社より発売したHHKB日本語配列用無刻印キートップは、本来はHHKB日本語配列用ですが、元々HHKB自体がTopreのOEM部品で作られているので、REALFORCEに対しても流用ができました。

こうした例外的な活用方法も、お読みくださった方の参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

魚住 惇

高等学校教諭で『教師のiPad仕事術』の著者。 AppleTeacher、スクールプランニングノート公式手帳達人、相棒はHHKB HYBRID Type-S 白無刻印、HHKBケーキの人。コーヒーは生豆から焙煎。Podcast「さおとめおとらいふ」始めました。

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