2020年9月16日の日本時間午前2時にiPad Air 4が発表されましたね。その頃の僕はというと、リングフィットの疲れで爆睡していました。

ほんでまぁ目覚めた後は新製品のまとめ情報とかを見ていたんですが、今回に限って言えば、Apple公式サイトのNewsroomに載っているプレスリリースの文章が普通に読み応えのある内容でした。

第8世代のiPadに関しては、「やっぱり、一度全てのデバイスをA12以上の性能に揃えてきたな」というのが正直な感想です。

題はiPad Airの方。第4世代となったAirは、「A14」というCPUを搭載しています。

現行のiPad Pro 2020年モデルのCPU「A12Z Bionic」の元となる「A12 Bionic」の性能よりも高性能です。

ということは、当然「A12Z Bionic」よりも「A14」の方が高性能なのでは?と考えるのが自然の流れです。

現時点でのCPU性能で考えるとiPad Airの方がProよりも上。となれば現行のProを買うメリットは?となるわけですが、次のiPad Proは2021年にミニLEDを搭載したモデルが出ると言われているので、多分3月くらいだと思われます。(2020年モデルも3月でしたし)

僕としては既にiPad Pro 2020年モデルを今年の3月に購入したばかりなので、A14が搭載されたからといってiPad Air 4に飛びつこうとせず、まぁとりあえずはA14Xがどんなものになるのかを見定めてから、2021年のデバイスを検討していこうじゃないか。となったわけです。

というわけで今回は、きっと2021年に発売されるであろうiPad Proに搭載される予定の「A14X」について、勝手に予想してみます。あくまで予想であることと、ググった範囲でしか情報を集めていないので、読み物としてお楽しみください。

A14のおさらい

まずは先日発表されたA14についての情報をまとめます。

iPad Air 4が発表された時の動画では、6コア(2つの高性能コア、4つの高効率コア)と紹介されていました。

上の画像で言うと左上に位置する部分が6コアの場所です。

そしてこっちがグラフィックチップ、所謂GPUの部分です。

A14のGPUはこの画像によると、4コアです。

Appleの動画ではCPU性能が40%向上しただとか、GPU性能が30%向上したとか発表していますが、実はこれはiPad Air 3と比べた時の話なので、A13と比較したわけではありません。

A14XはGPU12コアになるのではないか(予想)

さて、ここで僕はA14の紹介を見て、A14Xのグラフィックチップは12コアくらいになるのではないかと仮説を立てました。

まずCPUのコア数で言うと、A12が6コアでA13も6コア、A12Xは8コアでした。ということは、A14Xのコア数も8コアなのかな?という予想が立てられます。

続いてGPU、A12やA13は4コアで、A12Xが7コア、A12Zが8コアです。

ん?この流れなら、A14Xに搭載されるコア数は8じゃないの?と考えるのが普通です。

しかし僕は、その予想通りにはならないのではないかと期待したい。あくまで希望的観測ですが、ひょっとしたら、少なくとも12コア積んでくるか、GPUだけ別チップとして追加されるのではないかと思うのです。

12コアと予想した根拠

iPad Air 4の画面の解像度は2360×1640です。A14のGPU4コアを使って、この解像度での描画を実現しています。

まずはここから、GPUの1コアあたりに処理できる画素数を考えます。

解像度の数値をかけ算すると、2360×1640=3870400画素と出てきます。iPad Air 4の画面全体の画素数です。

これを4つのコアで処理しているということは、

3870400÷4=967600画素を1つのコアで処理しているわけです。

この計算結果に加えて考えるのが、A14XはiPad Proのためだけではなく、Apple SiliconとしてMacにも使われるのではないかという話です。

A14Xを搭載したMacBookが出るのではないかという噂があります。

MacBookに搭載されることを考えると、Thunderbolt3やUSB-Cの端子から外付けディスプレイを接続することが想定できます。

もしもGPU1コアあたり967600画素を処理する能力があるとすれば、本体のディスプレイと4Kの外部ディスプレイとでデュアルディスプレイすることを考えて次の計算式が立てられるわけです。

(3840×2160+2360×1640)÷967600=12.57213725

分母にGPU1コアあたりに処理できる画素数、分子に4KとiPad Air 4のディスプレイの解像度の合計を持ってきました。これを計算してみると、ほぼ整数部分に12と出てきましたね。

これが僕が12コアと考えた根拠となる数字です。

2015年に発売された12インチMacBookの解像度は2304×1440だったので、ほぼiPad Air 4と同じくらいです。

つまり、A14Xを搭載したMacBookに4Kディスプレイを接続してデュアルディスプレイ環境で使うことを考えた場合に12コアは現実的なコア数として考えられるわけです。

それに、A12Xのダイサイズ(CPUの面積)は、大体A12の1.5倍ほどです。A14には既に4つのGPUコアが載っているので、8コアを追加するくらいなら、A14XもA14の1.5倍のダイサイズに収まるのではないかとも考えました。

別でGPUチップを用意する可能性も

予想が外れるとしたらA14Xというこれまでの流れをやめて、A14チップとは別にGPUを載せました!的な展開です。これはこれで熱いですね。

iMac系は恐らくA14Xとは別にGPUを載せてくると思います。でないと6KのApple Pro Display XDRが使えなくなりますし。

もうここまで来ると何がなんだかわからなくなりますけどね。

既に3nmの開発が始まっている

ちなみに今後の話をすると、A14などのApple Siliconチップを製造しているTSMCは2021年に製造が始まるのではないかと噂が出ています。

この流れを考えると、A15はA13と同じように5nmでダイサイズを大きくすることでA14よりも高性能にしつつ、本命は3nmで製造するA16となりそうです。

2020年9月現在では全てのiPadがA12 Bionic以上のCPUに揃ったので、2021年にA14Xを搭載したiPad Proが登場して、もうちょい先にA14 Bionicを積んだiPad miniが登場することも期待できます。(iPad mini 4から5までの期間を考えると、miniだけA12の次がA16が普及するまで登場したい可能性もありますね)

ちょっと長くなったのでこの辺りで終わります。

Appleの発表に合わせて、ただ情報をまとめるだけだと他のブログと重なってしまうので、自分なりの視点からA14Xについて考えてみました。2021年に発売されるであろうiPad Pro 2021年モデルに搭載されるCPUが、果たしてA14Xという名前なのかどうかもわかりませんが、ここまで考えるのが個人的に楽しかったので文章化しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。