『教師のiPad仕事術』が「活用術」ではない理由

『教師のiPad仕事術』の予約が好調で、本当に嬉しいです。みなさま申し込んでくださってありがとうございます。

記事投稿時の本日4月28日をもって、学事出版のちょっと○○な予約のフォームの公開を終了します。入力された方には、本とコンビニ等で支払う振込用紙が出版社より送られます。

さて今回は、本のタイトルにある「仕事術」の部分について話します。

「活用術」にしなかった理由

この本の企画が持ち上がった時、実は最初は「活用術」の方向でした。ここ最近は「○○のための50の方法」や「100の原則」など、数字をタイトルに含めるタイトルが多くあります。ネットの記事とかでもよく見かけます。

沢山のTipsが載っていて、どこから読んでも良い。欲しい情報だけを参考にしたい。僕が書く本も、そういった時代のニーズに沿ったものになる予定でした。

恐らく、ほとんどの内容を本当に細分化していけば、50個ほどにはなったと思います。

アウトライナーでまとめていたら抽象化できた

本書の目玉でもあるアウトライナーをiPadで使っていた時、つまり50個のTipsを書き出している時に、困っていました。50個用意するのって、意外としんどい。とても50個までいかない。

しかし、ふと思ったんですよ。

じゅん

これって無理やり50個にしない方が良いんじゃないか?

この結論に達した時、原稿を書く速度が一気に上がりました。Tipsというカケラがどんどん大きな概念として膨らんでいき、その概念に関係する内容が更に増えていく。筆が進むってこういう感覚なんだなっていうのを感じました。

小手先のテクニックだけの本にはしたくない。少なくともiPadよりも素晴らしいデバイスが出てきたとしても対応できるような内容にしたい。そんな考え方の下で原稿を書くようになりました。

活用事例はいつか必ず風化する

iPadを授業に活用した事例というのは、ここ最近になって、沢山目にするようになりました。授業に使えるアプリ○選という記事も、以前より書く人が増えた印象があります。SEOのテクニックだけを重要視すると、どうしてもそんな感じのタイトルが付けられます。

タスク管理アプリやカレンダーアプリにしても、GTD準拠のアプリから独自の考え方のアプリまで様々で、追っていくとキリがありません。しかもアプリの使い方はバージョンが上がれば全く違うものに進化します。

つまり、「このアプリをこうやって使え!」的な本にしてしまうと、本の寿命を縮めることに繋がるわけです。

常に新しい情報を発信する場としては、ブログや雑誌・ムック本が適しているなと思いますが、書籍として長い期間読者の手に取ってもらうためには、アプリのバージョンや新種のiPadが登場したとしても使える「」となる考え方を中心に書いていく必要がありました。

本書ではEvernoteやGoodNotes5などの活用事例を挙げていますが、あくまで現時点での最適解という扱いです。

さいごに

iPadは道具です。道具は人の暮らしを便利にするためのものです。数年後にiPadがどんな進化を遂げているかも全く読めません。ただし、アナログとデジタルの特徴まで話を掘り下げて考えることで、その本質を考えつつ、現状ではiPadを使った仕事術という形にしました。

iPadOSが登場してからますます便利になったiPad、iPadOS14からはどんな使い方が出来るのか本当に楽しみです。

「教師のiPad仕事術」が、皆さんのデジタルで効率良く仕事をする「」となりますように。

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この記事を書いた人

魚住 惇

高等学校教諭で『教師のiPad仕事術』の著者。 AppleTeacher、スクールプランニングノート公式手帳達人、相棒はHHKB HYBRID Type-S 白無刻印、HHKBケーキの人。コーヒーは生豆から焙煎。Podcast「さおとめおとらいふ」始めました。

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