8月に入り、夏休みも残すところ1ヶ月を切りました。僕が担当する教科は「情報」です。今担当している科目は「情報の科学」です。今の勤務校に入学してくる生徒の学力に合わせて、1学期は著作権などのモラル的な内容に留めていましたが、2学期からいよいよ情報の科学の分野に入ります。
そこで、ちょっと遠い話ですが、「モデル化とシミュレーション」という分野に先駆けて、夏休みにちょっとした課題を生徒に出しました。今回は、その課題内容を紹介します。
iPhoneXS64GBの2年間の料金を計算せよ
今回生徒らに課した課題は、2つの問題を印刷したプリントです。ずばり、「iPhoneXSを2年間使うとしたら、合計でいくら支払うことになるでしょう?大手キャリアと格安SIM両方で調べて下さい。」というものです。
それと、それぞれの問題に対して条件を課しました。
大手キャリアの計算条件
こちらが大手キャリアで契約する際の条件です。
- 機種はiPhoneXSの64GBとする
- docomo,au,softbank から選ぶものとする
- パケット定額サービスの容量は自分が必要とする容量で計算する
- 2年間だけ使うので、24回を超える回数で分割払いをしない(これ重要)
特に、2年間で契約することを考えているので、36回で分割払したり、48回で払うことを禁止してみました。理由は、大手キャリアでは48回払いの価格を提示して安く見せようとしているからです。実際の契約は2年であるはずなのに、4年間使うと安いよ!みたいに見せかけているので、それに気づかせるためです。
ちなみにauは、アップグレードプログラムEXを9月末で廃止するようですね。
格安SIMの計算条件
一方、こちらがプリントの右側、格安SIMで契約する場合の条件です。
- 機種はiPhoneXSの64GB
- 本体はAppleStoreか中古で購入する
- パケット定額サービスの容量はお好みで
- 通話とSMSとデータ通信が行えるプランで契約する
iPhoneXSを格安SIMで使う為には、まずは本体を入手しなければなりません。となると、AppleStoreで購入するか、中古で良い出物を探すことになります。格安SIMメーカーはまだXSを扱っていませんからね。これは、最新のiPhoneを格安SIMで使うための練習のために作った条件です。格安SIMでiPhoneもセットで契約しようとすると、どうしても旧機種になりがちなので、新しいiPhoneで使う為の方法も考えてもらおうと考えて設定しました。
また、LINEやAmazonの認証などにSMSが必要であることと、一応生徒らが保護者と電話で連絡する必要性も考えて、音声通話SIMで契約することも条件に含めました。サブ機としてデータSIMで契約することも将来的には考えられますが、メイン機として契約するなら通話を含める可能性があります。この右半分の課題は、もし生徒らが大人になり、格安SIMに乗り換えようとした際の練習として設定しました。
欲しい方はこちらからどうぞ
もし授業等で使ってみたいという方のために、PDFを用意しました。使いたい方はこちらからどうぞ。
毎年1年生に出している課題ですが、意外と計算結果のチェックが大変です。しかも240人が提出するので時間もかかります。なので、2学期の成績に結構な割合で入れています。
ここ最近はコロコロとプランが変わっているので、個人的にも勉強になっていますよ。