ここ最近、Macですべてを作業することをやめて、Windowsの方が効率が良いことはWindowsで、UbuntuでやれることはUbuntuでやるようになりました。

なので愛用のMac miniもメモリ8GBでストレージは256GBです。最小構成、つまり吊るしモデルが一番コスパが良い。そんな考え方で未だにM1のMac miniを使っています。

でもiTunes時代からずっと膨れ上がった音楽のライブラリに、写真のライブラリ。これらは256GBで収まるわけがありません。なので今回は、USB4の外付けSSDを購入して、シンボリックリンクを貼ることで「あたかも内部ストレージの容量がアップした」かのように設定する方法をまとめます。

USB4のSSD2TBが3万円台なら買うよね

持論ですが、USB4接続の外付けSSDケースが売られていることは存じています。ただね、M.2のSSDは発熱がひどくて、以前試した際はファイルのコピー中に接続がブツブツ切れてしまい、あまり常用には向かないのではないかと思うようになりました。

2025年1月現在はどうなのかはわかりませんが、数年前に試した頃には発熱で悩んだものです。なのでケースにファンが内蔵していて、尚且つSSDとケースがセットになっているような製品を今回は購入したいと考えていました。

そこで今回購入したのは、ADATA製のUSB4接続の外付けSSDです。BUFFALO製のSSDも候補にしていましたが、楽天でこちらのSSDがアウトレット箱汚れ品で31800円だったので即決しました。

購入したのは楽天で、アーキテクト社による出品でした。箱が汚れていて割安になっていたのと、保証もついていたのでお得かなと考えました。

特に他社製のSSDにもあるような、カシャンと冷却部分が開いて、ファンが内蔵されているという冷却機構が気に入りました。ファンの音自体は深夜に無音の状態だとかすかに聞こえる程度。昼間には全く気になりませんでした。

ミュージックとピクチャのフォルダのシンボリックリンクを設定する

きちんと設定すればこちらの作業は不要かもしれませんが、個人的にはMacから見たらふつうにピクチャフォルダやミュージックフォルダを参照しているかのように見せたくてね。なのでここはSSDに対してシンボリックリンクを設定することにしました。

まずはMacの電源を長押ししてリカバリモードを起動し、ターミナルからSIPを無効化しました。

csrutil status
csrutil disable
reboot

そしてその後に/Users/ユーザ名のフォルダに最初から用意されているPicturesフォルダとMusicフォルダを削除し、接続したSSDに向けてシンボリックリンクを貼りました。

% rm -rf /Users/jun/Pictures 
% rm -rf /Users/jun/Music 
% ln -s /Volumes/2TBSSD/Pictures /Users/jun/Pictures
% ln -s /Volumes/2TBSSD/Music /Users/jun/Music

僕のMacでのユーザ名はjunなので、そこは各々の環境に合わせて変更してください。

この設定を行うことで、外付けSSDを接続したものの、あたかもMacのピクチャフォルダとミュージックフォルダの容量がアップしたかのように利用することができます。人によってはUsersフォルダごとSSDに移行した方がMacの買い替えが楽になるかもしれませんが、僕の環境では2つのフォルダだけが容量が肥大化していったので、今回の設定に落ち着きました。

で、最後に再びリカバリモードに移行して、SIPを有効化しておきます。無効化したままだとMacOSを動かし続ける上で不具合が出たりします。自分の環境ではデュアルディスプレイ環境が何故か維持できなかったりしました。

csrutil status
csrutil enable
reboot

以上で作業完了です。内蔵SSDの容量を2TBにアップするには結構な金額がかかりますが、外付けSSDをこうした形で応用できるのなら良さげな節約になると思います。