4月の第2週目に入りました。多くの高校では、この週を面接週間に設定しています。昼休みや授業後の時間を使って、クラス担任は生徒と面談をします。

先生方によって、1人あたりの面談の時間は違いますが、僕は1人あたり5分と決めています。

こんな悩みを抱えていませんか?

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  <ul>
    <li>
      生徒との面談に時間がかかって、他の仕事まで手が回らない
    </li>
    <li>
      何を重点的に聞いたらわからないまま面談してしまう
    </li>
  </ul>
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面談時間5分で確認すること

たった5分!?と思われるかもしれませんが、確認する内容は以下の通り。

  • クラスに居場所はあるか
  • 部活は楽しいか
  • 進路はどうしたいか
  • その他確認事項

これだけです。事前に面談資料というものを書かせているので、その中で気になったことを質問しつつ、上記4点について確認します。中には面談資料にそって順番に話を進める先生方もいるかもしれませんが、生徒によっては「そこに書いてある通りなんですけど」としか言えない生徒もいます。話題を膨らませるためにも、話題は限定すべきです。

面談とは情報交換の場

話す時に使う言葉、話している時の表情、椅子の座り方など、面談資料にはない、1対1だからこそ見せてくれるものがあります。むしろ面談資料に関係ない日常会話の方が、生徒にとって予期せぬ質問から見せてくれる素の表情に出会える可能性が高くなります。

面談とは言うものの、お互いの緊張をほぐすために話す時間。生徒にはそう捉えてもらえるように心がけているつもりです。

現段階での進路先の確認

あとは、現時点での進路先の確認を最優先します。高校生活の中で、むしろこれから変わる可能性がいくらでもあるのが進路です。僕は高校生活3年間で進路希望先が変わることが、決めたことが続かない生徒だと思いません。意志が弱いとも思いません。また、現時点で既に決めていることを、他の人よりも凄いともあまり思いません。

進路希望とは、現時点での自分の人生の最適解だと考えているからです。今まで生きてきた中での、自分の生きる道というわけです。高校生活の中で変化するかもしれないし、卒業してからもひょんなことから変わるかもしれません。なので、あくまで現段階での確認なんです。将来の夢が幼い頃から決まっているということは、それだけ意志が強いよいにも見えますが、逆に言うと視野が狭い可能性も捨てきれません。

高校3年ともなれば志望校の確認と、科目の確認が必須事項となりますが、僕はそれも現段階での最適解という解釈でいます。

小さい頃からの夢は、それはそれで素晴らしいもの。もし高校生になって、他の職業も見て、オープンキャンパスにも出向いて、それでもやっぱり小さい頃からの夢を追い続けたいって思うなら本物だと思います。

4月の面談では、とりあえずその辺りについて、生徒に語ってもらっています。まぁ、なかなかそんな夢が決まっている人は、ここ最近珍しいんですけどね。

それでも200分かかる

1人5分×40人だと、それでも200分かかります。これ以上時間をかけると、1週間で40人終わらなくなります。それどころか、生徒の大切な部活動の時間を奪いかねません。それは避けたいんですよ。

5分と言っていますが、現実的には盛り上がって6分にも7分にもなるとは思います。その逆で3分で終わってしまう生徒もいます。絶対に5分というわけではなくあくまで目安ですが、5分と決めてかかれば効率が上がります。

テンポ良く仕事を進めると、その分教材研究に時間が回せるのです。