道具名に依存と付けるのはナンセンスすぎる。毎日自動車に乗ったら自動車依存ですか?違うでしょ。生活に必要だから道具を使ってるだけでしょ。いっちょ前に「スマホ依存」とかいう言葉で若者の行動とかを語っちゃってるそこのあなた、洗濯機依存ですよ。今日から洗濯板で洗濯しなさいよ。洗濯板依存のあなた、洗濯板に依存してるから、今日から川で洗濯しなさいよ。大きな桃なんて流れてこねーから!

スマホ脳過労で記憶力や意欲が低下?

何をこんなに憤慨しているかというと、2019年2月19日に放送された、NHKのクローズアップ現代+という番組で、スマホ依存について特集していたのと見たんですよ。

ちなみに言うと、僕はクローズアップ現代大好きです。プラスが付く前から毎日録画しています。

今回の番組では、大体こんな感じの内容で放送していました。

  • スマホ依存度チェック
  • 最近、若者の記憶力が低下しているという調査結果がある
  • 脳の情報処理には3つの段階がある
    • 情報を入れる、インプット
    • デフォルト・モード・ネットワークによる情報の整理
    • 話すなどのアウトプット
  • ぼんやりすべき時にスマホを見ていると、デフォルト・モード・ネットワークが情報を整理するのを妨げて、脳過労の原因となる
  • 武田真一キャスターの脳の血流検査では、前頭葉の働きが低下していた
  • よしならばデジタルデトックスだ
    • 効果はそこそこの結果になった
    • スマホ使いすぎは身体に良くない!もっと使用時間を減らそう!

デジタルデトックス以外の解決方法

何故人は、「使いすぎ=良くない」みたいな考えになってるんでしょう。僕はその考え方以外もあって良いんじゃないかと考えています。

もっと、積極的にアウトプットする方向で結論を出しましょうよ。スマホが無くても、テレビをだらだら見ている人は、アウトプットすることもなく、特に目的も無く垂れ流されてる情報をインプットしながら生活しているんですよ。

それを問題視するなら、アウトプットの時間を増やしましょう。

なんで「アウトプットを増やそう」にならないんだ。アウトプットを念頭におけば、インプットする情報の質にも気を遣うし、デフォルト・モード・ネットワークが情報を整理しやすいようにマインドマップとか書きますよ

人間が大事にしなくちゃいけないのは、日々体験したことをアウトプットすることですよ。日記でも体験談でもブログでも、媒体は何でも何でも良くて、自分が学んできたことを如何にアウトプットするかが、人が豊かに生活するために必要なことだと、僕は思うんです。

人間は「忘れる」っていう便利な機能を持っている以上、忘れてしまう。それ自体は悲観的なことでは全然なくて、むしろ新しいことをインプットするために必要なこと。だからどんどんインプットしてアウトプットする流れを日常生活に取り入れることで、良い知的サイクルを作って実践することが、僕は良い人生だと考えているんです。

大事なのはインプットの先です。情報過多なのは分かりますが、それはインプットばっかりやっているからで、アウトプットすることを前提にインプットしていけば、長時間もだらだらくだらない記事ばかり読みませんよ。

学校は「スマホ=悪」と一辺倒に考えすぎ

職員室の電話から生徒のスマホに電話をかけた先生が、電話が繋がった直後にこう話していました。

「あれ、電話に出るのが早いですね。さてはスマホを使っていましたね?」

やーせんせい、それは違うでしょ。電話の着信にすぐ気づいて出ることから、スマホを使っている瞬間に電話がかかってきて、即座に出たという行動分析までは良いけど、それをまるでスマホ使いすぎという、=悪として伝えるのは、違うでしょ。

勉強していて、分からない事を検索していたかもしれないじゃないですか。その言い方こそ、スマホ=勉強の邪魔っていう感覚で話している証拠ですよ。

感想

最近、スマホを長時間使うことで、首にシワができるようになったりとか、ブルーライトが原因で睡眠不足になってしまうだとか、スマホを使うこと自体による弊害が問題視されてきています。

でもそれは、スマホが今の形をしているから、たまたま起こりえている問題なだけです。

僕はそうではなく、スマホを使うということは、いつでもどこでも誰とでも繋がるデバイスを児童や生徒が手にすることで、人間関係に依存してしまうことが起こりえてしまうことこそが、スマホ依存の本当の意味だと考えてます。スマホに依存するなんていう表現を安易にされてしまうのは、使っている時の見た目が、小さな板にいつも噛り付いているように見えて、「これまでの生活に無かったものを常に使っている」という印象を与えてしまっている。これが最大の原因だと考えます。

2013年には、**「きずな依存」**という言葉も出てきました。正にコレだと思います。

スマホ依存という言葉を使いたいなら、今の子ども達が何に気を遣い、生きているのかを、正しく見極めていく必要があると思います。