臨時休校中のオンライン授業に使える現場の教員がおすすめサービスまとめ

愛知県の学校は5月末まで臨時休校が延長されました。ここまでくると学校によって対応に違いが出てきて、生じる教育格差が顕著になってきます。

以前からオンラインで課題が提出できるような環境を整えている学校はそのまま対応できますが、5月6日までだった休校期間が延長されたことで、流石に何かしらのシステムを導入しようと考えている学校が増えてきたのではないでしょうか。

今回は、そんな「オンライン授業の仕組みを導入したい!」と考えている方向けに、これまで僕が情報収集してきた中で独断と偏見で選んだおすすめサービスを紹介します。

Youtube+Zoom

これが一番導入しやすく、定番になりつつあるかなと思います。どちらも無料です。Zoomは4月30日までにed.jpドメインやac.jpドメインのメールアドレスで登録したアカウントに対して、40分制限を一時的に解除する方向でいます。この記事を書いている2020年5月8日現在でも何故か有効です。いつこの一時的な制限解除が終了するかは未定ですが、教育機関向けドメインのメールアドレスを持っている方は、アカウントの登録だけでもやっておくと後のためになると思います。

愛知県の場合は、4月16日に愛知県のウェブサイトにてオンライン授業に関する情報を公開しました。

「愛知県立学校にオンライン授業を導入します」

各学校において対応は様々ですが、オンラインSTや授業をZoomで行い、各学校のウェブサイトに掲載した課題の解説動画をYoutube上に限定公開で公開するという手法が定着しつつあります。

生徒や保護者への一斉配信の手段

ZoomやYoutubeでオンライン授業環境を整えるとしても、その情報を生徒や保護者に対して伝える必要があります。在校生に情報を一斉配信する手段として、メール配信サービスを使っている学校もありますが、愛知県では中部電力が運営している「きずなネット」を利用している学校がちらほらあります。

アプリを使ったメッセージ配信サービスの方が、メール配信よりも生徒にとって使いやすい印象があります。理由は、生徒の中でEメールアドレスを持たない子がクラスに5〜6人ほどいるからです。僕自身驚いていますが、GmailアカウントもYahooメールアカウントも作ったことがない、もしくはメールアプリを設定していない生徒がいます。その生徒に対してメール配信サービスを利用するように促しても、メールが届かないどころかアカウントの初期設定から面倒を見ることになるわけです。

それなら、きずなネットや、LINEの学校アカウントを作成した方が遥かに作業量が減ります。

Classi

ベネッセとSoftBankが株主の会社が運営しているサービスです。

進研模試やスタディサポートなどのベネッセサービスと連携したり、今後の大学入試に必要となるeポートフォリオに対応した総合環境を実現するものです。

一時しのぎの対応ではなく、コロナが終息した後にも使えるシステムです。

ただし、4月に情報漏洩を起こしています。ここはやっぱりベネッセですね。

ロイロノート

元々は1人1台のタブレット端末を教室での授業で活用しようという考えで作られたアプリ・サービスです。ですが、課題の配信や提出、フィードバック(先生に提出された課題を、添削して生徒に返すこと)がオンライン上で出来るので、自宅にいながらでも利用できます。

定期的に無料で体験セミナーをZoomで開催しているので、一度参加してみると良いと思います。その際には無料でアカウントも付与されます。

あとこのロイロノートのサポートページが何気にScrapboxを使っているのが僕の個人的なお気に入りポイントです。中の人に分かっている人が存在している臭いがします。

GoogleClassroom

Googleが提供している無料のサービスです。

生徒とのコミュニケーションや、授業に使えるツールがまとめられています。学校独自のドメインで登録することができ、Classroom上で独自ドメインを利用したメールアカウントをGmailアカウントとして使うことも出来ます。

ただし、導入には学校が所持しているドメインが必要です。公立学校のようにサブドメインだけを与えられ、独自の権限を所有していない学校では、導入に苦労します。

edmodo

課題の配信や、生徒とのコミュニケーション、保護者への連絡等に使えるコミュニケーションツールです。海外のサービスですが、日本ではZ会がからんでいますね。

moodle

有料サービスなんてやってられっか!こちとらLinuxの知識があるいでい!というオープンソースに理解がある方におすすめなLAMP環境で動作するLMSです。僕も何度か授業に導入したことがあります。

サーバ代とドメイン代は別でかかりますが、放送大学などの通信制大学がこぞって導入しているオンライン授業やテストを実施するためのシステムです。何気にスマホ向けアプリもリリースされているので、知識がある方におすすめです。

最後に

今回はオンライン授業などにつかえるサービスの紹介でした。コンテンツを提供するサービスは、スタディサプリなどがありますが、学校毎に独自の課題を生徒に課す際におすすめのサービスを集めてみました。

なお無料のものから有料のものまであるので、紹介したリンク先をご確認した上で、検討されることをおすすめします。

僕はScrapbox上に授業の内容をまとめているので、それを公開しているだけですけどね。Scrapboxをどのように授業に活用しているかは、『教師のiPad仕事術』をご参照ください。

この記事を書いた人

魚住 惇

高等学校教諭で『教師のiPad仕事術』の著者。 AppleTeacher、スクールプランニングノート公式手帳達人、相棒はHHKB HYBRID Type-S 白無刻印、HHKBケーキの人。コーヒーは生豆から焙煎。Podcast「さおとめおとらいふ」始めました。

詳しいプロフィール