こんにちは、情報科教員歴10年目を迎えました@jun3010meです。今回は、コンピュータ室の授業で僕が実際に生徒に使わせてみて、評判が良かったり、タイピング能力が向上したソフトを紹介します。

タイピングが全く出来ない生徒向けのものがあったり、中にはタッチタイプができるようになってから楽しめるものもあったりします。ソフト名の後ろに難易度も載せますので、参考にしてください。

Ozawa-ken(初級~上級)

比護賢之(ひご よしゆき)が開発した対戦格闘ゲーム風タイピングソフトです。

アルファベットの瓦割りモードや格闘モードなどが実装されていて、これ1つで十分タイピングの練習が楽しめる構成になっています。

ただ、このソフトウェアは画面をフルスクリーンで起動するため、まれに熱中している生徒がマウスに触れてしまって、画面の真ん中に表示されているこのアプリがアクティブにならず、押しても反応しないというトラブルが高校ではよく起こります。ある程度のウィンドウ操作ができるようになればこのソフトが優秀だなと思うんですが、何故か高校ではウィンドウがアクティブにならなくてキーが反応しない問題が頻発するソフトです。

もしそんなトラブルが起こったら、Windowsキーを押してスタートメニューを出し、マウスポインタが復活したところでOzawa-kenをクリックすることでウィンドウが再びアクティブとなり、キーが反応するようになります。

ちなみに、現在の僕の成績は、「S+9」です。

毎日パソコン入力コンクール(初級~上級)

毎日新聞社が主催しているタイピングのコンクールです。「毎パソ」とも呼ばれます。高校生までに限り、夏大会と秋大会のどちらかで上位に入賞すると、冬に開催される全国大会に出場することができます。

近頃ではそろばん塾がタイピングの練習を取り入れて、毎パソの練習をさせているところが多いです。

ホームポジションとして指をセットする段のキーだけのモードから、毎日新聞の社説を入力するモードまで、幅広い難易度の課題が用意されています。

僕の教え子も全国大会に出場した経験があり、日々の情報の科学の授業でも必ず練習させているソフトウェアです。

ちなみに、PFUも協賛しているので、全国大会で上位に入賞するとScanSnapやHHKBがもらえたりもします。実にうらやましい。

ちなみに画像はありませんが、僕は最高で四段を取ったことがあります。

打打打2(初級~中級)

落ち物ゲーム風タイピングゲームです。キーを押すと上からミサイルが降ってきて、アルファベットのブロックを破壊します。ちょっとこの描写が、教育的にどうなのよという意見が出るかもしれません。

これの良いところは、指ごとに練習するモードが用意されている点です。他の多くのタイピングアプリはキーボードの段ごとの練習が用意されていることに対して、このゲームは指ごとにモードが別れています。中指だけ練習したい!とか小指だけ練習したい!という場合は、このアプリがおすすめです。

ホームポジションを徹底的にマスターするためにはこれしかない!と僕が思っているアプリです。

実際に僕の授業では、一番最初にこのアプリを使って生徒に練習させています。

mikatype(初級~上級)

美佳のタイプトレーナーという名前で公開された学校教育用に作成されたタイピング練習ソフトです。他のどのタイピングソフトよりも軽くてシンプルな作りです。

ホームポジション練習からローマ字練習まで幅広くモードが用意されています。

個人的に気に入っているのは、練習中にスペースキーを押すと、キーボードのアルファベットが非表示に切り替わることです。生徒がタイピングをやっている最中に、すっとスペースキーを押して消してやったりします笑。指とキーボードが画面に表示されているので、手元を見なくてもいいよと声がかけやすいソフトです。教育向けとして作成されたのは伊達じゃないですね。

タイピング オブ ザ 埴輪(中級~上級)

シューティングゲーム風のタイピングゲームです。埴輪がジェット噴射でバリアに向かって飛んでくるという説明を生徒にするだけで笑いが起きます。が、結構難易度が高いゲームで、キーボードを見ずに打てるようになった人が楽しく取り組むことが前提のゲームです。埴輪が絶えず向かってくるので、生徒らは焦ります。ステージなどが特に用意されておらず、エンドレスで進めるゲームなので、時間さえあればずっと遊べます。

ご覧の通り、ボスも出てきます。少し緊張しますね。ボスが出現すると、単語ではなく文章を入力することになるので、ちょっと長めのタイプとなります。

時折ミサイルを打ってくるので、ミサイル上にあるアルファベットも入力する必要が出てきます。結構難易度が高ですが、楽しくタイプできます。

まとめ

今回紹介したタイピングソフトを、コンピュータ室の共有フォルダに入れておくだけで、生徒機から起動して遊べるようになります。

ただ、打打打2は生徒が書き込む権限を持っているフォルダ上でないとうまく動作しないので、注意が必要です。それと、Ozawa-kenは生徒がアクセスして実行するものと、教員が起動するものとを分けた方がネットワークトラブルが避けられると思います。

以上の注意点を踏まえた上で、生徒のタイピング能力向上にお役立てください。