僕が生まれて初めて買ったのがScanSnap S1300でした。

AmazonのScanSnap S1300の購入履歴

S1500を買うほどのお金はなくて、でも2011年に流行っていた「電子書籍の自炊」というものに憧れて、それで奮発して買ったのを今でも覚えています。

今でもS1300は実家で稼働していて、家族が使っています。

今でこそ僕の普段使いのスキャナはiX1500ですが、僕にとっての原点とも呼べるべきスキャナはS1300です。

そんな僕の元にやってきたのは、2021年10月5日に発表された、ScanSnap iX1300です。

※本記事を執筆するにあたり、ScanSnap iX1300ホワイトモデルをPFU社よりお借りしました。

ScanSnap iX1300の外観

iX1300の外箱

まず我が家に届いたのはこんな感じの箱。発表前にお借りしたものなので、箱が製品版と同じかどうかは分かりません。

箱の中身

内容物はこんな感じ。 本体、電源ケーブル、USBケーブル、スタートアップガイドと保証書。

ScanSnap iX1300の全体像

じゃん。これが全体像です。 デザインがSシリーズのものから一新されて、今時のオシャレな感じに変わっています。

ScanSnap iX1300とHHKBを重ねた

上から見た大きさはというと、なんとHHKBとほぼ同じです。S1300と比べると少し大きめですが、iX1600ほど場所を取りません。 この大きさで両面スキャンができる。素晴らしい。

WIFIとWPSボタン

裏面にはWIFIのオンオフボタンと、WPSボタンがあります。WIFIは必要に応じて切り替えたら良いのね。

上の蓋を開いた

これが上の蓋を開けた時の姿です。S1300と同じ印象です。

下のスキャン口を正面から

iX1300の最大の特徴は、僕はこの部分だと思っています。紙をセットする部分が上の他に、下にもう1箇所あるんですよ。 センサーは同じ場所を紙が通るらしいんですが、S1300と比べて、スキャンの選択肢が増えたということになります。

僕はS1300を手放してからiX500を購入し、今ではiX1500を家でも職場でも使っているので、このHHKBサイズのScanSnapの見た目が本当にかわいいなって思います。

この記事で声を大にして言いたいのは、iX1300はHHKBサイズのScanSnapだということです。

今風の見た目になって、しかも色はホワイトとブラックが用意されています。今回PFU社からお借りしたのはホワイトです。ドキュメントスキャナでありながら、リビングに置いても全然違和感がない見た目です。

ゆか

これなら、じゅんさんの部屋に置かなくても良いよね。私が使うわ。

あ、え、ちょ。

実際使ってみて感動したポイント

僕がこのScanSnap iX1300をお借りして設定が終わったのは、記事執筆時より2週間前のこと。毎日使ったわけではありませんが、電子書籍の自炊を除いて、ほとんどiX1300を使ってきました。

そこで、感動した点について書こうと思います。

スキャンまでの手間が少ない

上の蓋を開いたGIF画像

このGIFをご覧ください。上の蓋を開けた瞬間、ぴょんってガイドが出てきました。iX1500ですら開けた後に自分で引っ張らないといけないのに、iX1300なら勝手に出てきます。

こういうところですよ。蓋を開けてさっとスキャンしたいんですよ。世の中のズボラな人は。iX1500の時だって、1枚だけスキャンしたいんだよねっていう時は吸い込まれるまで紙を手に持っていました。でもこれなら、例え1枚でも紙をそのままセットしてスキャンできるわけです。

書類をスキャンするって、これまで経験したことがない人にとっては、全く新しい生活習慣です。新しい習慣って、ちょっとでも面倒に感じると定着しません。

iX1300は、少しでも使う人が面倒に思う部分をS1300より軽減してくれました。S1300を使っていた当時を比べると、これだけでもスキャンする敷居が僕の中で下がりました。

上からスキャンしたら上に返っていく

上からスキャンした時の様子のGIF画像
上からスキャンした時の様子のGIF画像

これもめっちゃ感動しました。上の蓋を開けてスキャンすると、読み取った後の紙が上に返っていくんですよ。 確か他社製にも似たような向きでスキャンするのがあった気がしますけど、このiX1300は何がすごいって、スキャンした紙を受けるガイドがスキャンと同時に上に上がってくるんですよ。

スキャンするその瞬間まで、本体が小さいままで場所を取らず、コンパクトな印象を保ってくれているってことです。 感動ポイント1でも話したのと同じで、ガイドが自動で出てくるってのが、本当に感動します。 上からスキャンする時は、本体の手前に空間がなくても良いわけですね。スキャンするために、ちょっと周辺を片付けようって思わなくなります。物の近くに平気で物を置いてしまう自分としては、ありがたい進化でした。

上蓋を開けなくてもスキャンできる

下のスキャン部分からスキャンした時の様子のGIF画像

上2つまでの感動ポイントは、いわば「S1300を使っていて面倒だなと感じていた部分を改善しました」っていう機能向上での話でした。 要は、車に例えると燃費が向上しました!とか、エコになりました!とか、そんな感じ。

でもね、このiX1300で進化した最後のポイントは、機能改善だけじゃないんですよ。 蓋を開けなくても、スキャンできるようになりました。

ここがすごいんですよ。上蓋を開けたら、S1300みたいにスキャンできて、しかも上に紙が返っていく。 下からスキャンすると、紙を一度吸って、手前にぺって吐き出してきます。しかも、カードや通帳もスキャンできる優れもの。

ちなみにA3やB4など、半分に折り畳んでスキャンする紙も、ここからスキャンします。 iX1500だとヒューマンエラーで起こっていた「手差しスキャンの設定を忘れて紙がぐちゃぐちゃに吸い込まれた」事件を回避することに成功したわけです。 上からはA4までの紙をスキャンし、硬い紙と大きな紙を下からスキャンするように使い分けることで、紙の種類によってスキャンする場所を分けられるようになりました。 これが素晴らしい。なんなら、連続でスキャンする必要がなければ、上蓋を開けなくても良くなります。既に書斎にiX1500やiX1600があるなら、iX1300は上蓋を開けずに1枚1枚スキャンする専用機としても活躍します。 下の部分から1枚1枚スキャンするなら、差し込みだのと設定を切り替えなくても良いわけです。

iX1300がおすすめできる人

ScanSnapシリーズの比較画像

(画像はPFU社の報道資料から拝借しました)

今回紹介したiX1300は、S1300と比べるとセンサーの位置が逆向きになったので、スペック以上に紙をセットするという、裏技的な使い方ができなくなりました。 その代わり、本を裁断して自炊することを除けば、日常的に書類をスキャンするための十分な性能を持ち合わせています。

僕はもともと、電子書籍を自炊するためにScanSnapを過去に買ったんですが、金銭的理由からS1300を選んで酷使してきました。電子書籍を自炊するっていうハイスペックが必要な理由があったので、今もiX1500を使っています。

郵便物や買い物のレシート、名刺など、日常的に発生する紙書類をその都度スキャンする用途なら、手頃な価格のScanSnap iX1300が本当におすすめだと思います。

特に学校はまだまだ保護者宛文書を紙に印刷して配っているので、家に帰ったらまずスキャン!という生活スタイルが簡単に実現できます。

1300、おかえり!

ScanSnap iX1300の全体像

iX1600やiX1400と、iX100の間が長い間欠けていましたが、見た目がおしゃれになって、新機能を搭載して帰って来ました。

おかえり。1300。SからiXになって、便利になって返ってきてくれたね。

何度も言いますが、僕が初めて買ったScanSnapがS1300だったので、結構思い入れが深いのもあって、かなり感情的に文章を書きました。

デデンとそびえ立つiX1600と違って、HHKBサイズで玄関やリビングに置くことができる手軽なサイズです。

狭いアパートでも、これくらいの場所なら簡単に確保できます。 あ、吐き出し口の真下に燃やせるゴミのゴミ箱を置いても良いですね。これから購入される方によって、そういうライフハック的な使い方もたくさん出てくるんだろうなって思います。

初めてドキュメントスキャナっていうのを買うんだけど、どれにしたら良いのかわからない。そんなに頻繁に使うわけじゃないけど、ちょっと欲しいかも。 ScanSnap iX1300はおすすめです。

この記事が、そんな方の手助けになれば幸いです。