僕は記憶力が人よりも弱いという実感があります。他の優秀な先生方が頭の中で覚えていられる内容も、僕の方が早く忘れる自身があります。下手すると、朝のSTで生徒と話した内容を、授業をやっている間に忘れてしまっている事もあります。

だから、書くんですよ。全てをスクールプランニングノートに。

あらゆるものを管理できるのが手帳

手帳というものは、本当に面白い存在だなって思います。予定の管理だけにとどまらず、タスク管理や、行程管理も1冊で出来てしまうほど便利な存在です。

最近はスマホやらタブレットなどが普及したり、企業ではグループウェアも運用されていることから、紙の手帳を持たなくなる人も増えたように思いますが、どうしても専門性の高い職業だと、個人所有のデバイスには制限が付きます。

特に教員の場合は、生徒は学校の敷地内でスマホを使っていたら預かり指導を行うという現場が多いため、先生自身も授業中に自分のスマホを触ることは控えなければなりません。未だにこういった学校が多いことは、個人的には時代錯誤も甚だしいですが、郷には従わなければなりません。

こうした職業独特の制限下では、紙の手帳の方が便利なんです。

だからこそ全てを記録し集約する

僕は愛用歴4年にもなる教師向けの手帳、スクールプランニングノートに全てを記録することを目標にしています。まぁそうは言っても本当に全てを記録するのは無理ですから、どうしても情報は溢れてこぼれます。それでもなるべく全てを記録しようという姿勢でいることが重要です。

生徒と話した内容、その日の生徒の様子、他の先生方と話したこと。その日の授業でどこの単元まで進めたのか。特に授業の進度は教科書に直接記載する先生もいらっしゃいますが、これも手帳に書きます。スクールプランニングノートの週間計画表には授業進度までもを書くスペースが用意されています。

それと、保護者に連絡した際は、時間や内容を必ず書きます。後々トラブルが起こったとして、何月何日の何時に保護者に電話をかけた、繋がった・繋がらなかったなどの情報は、何かが起こった時に必ず役に立ちます。

僕が実際にどんな内容を手帳に記録しているのかは、こちらのページをご覧になってください。

記録は後にならないと価値を見出せない

全てを記録するとは言っても、後で使わない情報はかなりあります。しかし、僕は経験上、「これ記録しておいてよかったぁ」と思うことがよくあります。

記録というものは、後に活かせた時にしか効果が発揮できません。「これを書いていて良かった」と思うのは、役に立った時のみです。手帳に情報を書いている最中には夢にも思わなかった活用し時が、未来になって起こることがよくあります。

記録時に「これはメモらなくてもいいや」と思わずに、なるべく全てを記録すること。普段からあらゆる事を書きまくるのは面倒な行為ではあるんですが、これが以外と後になって面倒ではなくなるんですよ。

最近は色んな事を躊躇することなく書いているので、手帳を読み返すのも楽しくなってきました。去年の授業を思い出すのに昨年度の記録を読み返すこともします。

記録とは記憶に新しい過去を書き留めることで、未来の自分のために蓄積している、貴重な情報です。