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こんにちは、生まれて初めて画像埋め込みサービスを使ってみたジュン@jun3010meです。

今回は、最近話題の、タブレットを教育にどう活かすのかっていうのを、
自分なりに考えたりしたので、
少しまとめていきたいと思います。

教育現場でのタブレット導入が話題

まずはこれ。日経新聞の記事から、

タブレット1人1台の次世代教育 先進現場が見た光と影  :日本経済新聞
佐賀県は2014年4月、県立高校に入学した新入生に対し、1人1台のタブレット型パソコンを使った教育を開始した

この日経の記事は会員じゃないと読めないんですが、
導入してみてどうだったーとか、
実例がいくつか載っています。

そして、その他にも、岐阜県の県立学校での導入事例があります。

岐阜県立岐阜各務野高等学校

こっちでは、授業活用の他、地域活性化の為の地元案内アプリの開発も行っているそうです。

こんな感じに、iPadを筆頭にじわじわと普及してきたタブレット端末を、
今は教育現場で使う動きが出てきているんです。

ただ、1台あたりの価格は数万円するので、生徒全員に配布は難しいし、
使いこなせない大人は困り果てるだろうし。という感じに、
リスクや問題点が山積みなのもまた事実。

頭を抱えながら導入をためらっている間に、
ほぼ全ての高校生は携帯電話を契約し、
9割以上がスマホという現実。

手のひらにあれだけ高性能なコンピュータを載せておきながら、
ゲームとLINEとつぶやくことくらいにしか活用されていないというのも非情に残念な現状ですよね。

GB単位でファイルが保存できる上に、
高性能カメラ付き。

そんな端末を、ただ禁止するだけでは、
教育現場は世界に遅れをとるばかりです。

教育現場へのタブレット導入のポイント

さて、導入したら色々と便利そうな、
もしかしたらイノベーションの可能性を秘めているかもしれない、
そんなタブレット端末を教育現場に導入する時の、
ポイントがあるとしたら、
どこにあるのでしょうね。

個人的にですが、考えてみました。

ポイント1:その端末に何を映すのか

全ての教科書のPDFをタブレットに入れておけば、
教科書忘れがなくなります。

荷物が軽くなります。
置き勉(置き教)も減ります。

これまで紙でやっていたことが、
デジタルで済むようになるでしょうね。

完全なペーパーレスとまではいきませんが、
それに近い環境が整いそうです。

電子辞書を使っている高校生が多いことを考えると、
それもタブレットのアプリで済ませれば、
結構経済的かもしれません。

タブレット端末導入を否定する方もいらっしゃいますが、
要はその端末の画面に何を映し出すのかが問題なのであって、
それはタブレットそのものを否定するのではなく、
コンテンツなんですよね。

ポイント2:どこまでアナログの代わりをさせるのか

タッチペンを使えば、そこそこ満足に手書きができるようになりました。

定規を使わなくてもまっすぐに作図ができたり、
綺麗なフォントでプレゼン資料が作成できます。

そして、そのデータはずーっと残ります。

そんなメリットが多いように見えるタブレット端末ですが、
タブレットを使えば使うだけ、
生徒はアナログな環境での勉強をしなくなるかもしれません。

今の教育課程では、授業では黒板に書かれた情報をノートに写し、
ペーパーテストでは手書きで解答させています。

つまり、紙とペンが中心となった、アナログ環境です。
デジタル環境が整った現代では、
デジタルが普及した弊害が出ていますね。

代表的なのが「漢字」
そりゃ書けなくなりますって。
手書きで書かなくなるもん。

これは当然の流れで、使わない能力が衰え、
使う能力が発達することに従っているだけなんです。

「パソコンばかり使っていると漢字が書けなくなる」
という考えは、漢字を書く必要性があるから出てくるデメリットであって、
漢字を手書きで書く必要が無い社会では問題にはならないはずです。

しかし、今の教育現場では、まだまだ紙とペンで手書きを行うのが中心なので、
タブレットはデメリットを背負ったまま導入されることとなります。

こればっかりは、アナログとデジタルは表現の違いであって、
元々アナログでやっていたことをデジタルで再現するという考え方で発展してきたからこそ抱える弊害とも考えられます。

タブレット端末で手書き入力をなんてことを考えている時点で、
思考がアナログなんです。

思考が完全なデジタルなものとなれば、
また時代は変わるはず。

それまでは、「ここはタブレット端末でもできるかな」
というような考え方が中心となるでしょうね。

導入事例の多くは、これまでアナログでやっていたことを、
デジタルでやってみた!という感じのが多いです。

ポイント3:カメラはめっちゃ使える

タブレットを活用する中で、
めっちゃ使える!と最初に実感するのが、

カメラでしょうね。
iPadでカメラアプリを使うと、
その画面にはカメラを通して目の前にあるものが確認でき、
ボタン一つで保存できます。

自分が見たもの全てが画像となるんですよ。
導入例では理科の実験なんかで活用されていますね。

これは情報を伝達する上で、強力な武器ですよ。

部活ではこれまで取れなかったデータが細かく取れるようになるし、
文化祭などで活躍すること間違いなし。

ただ、生徒一人ひとりが持つタブレット端末が、
一瞬にしてプライバシーの塊になってしまう可能性大ですね。

ポイント4:リアルタイムでの共有

生徒がiPadで製作したもの、
画面に映しているもの、
先生が予めメモしておいたこと。

これら全ての情報を、全員で共有することができますね。

つまり、発見やアイディア、知の営みをする中で、
知的情報の共有が可能なんですよ。

これはめっちゃ凄いことですよね。

これまでは印刷して配らないと配布できなかったものが、
生徒の手元に瞬時に表示でき、
生徒が表現したものを、いち早く教員が把握できる。

その作業にかかるコストが下がるんですよ。
新しい発想が生まれ易い環境となるわけですね。

ただし、人間はこのリアルタイムが追求されたコミュニケーションの早さに対応できるかどうかは疑問です。
LINEですら依存する子どもたちが増えていますからね。

瞬時に情報が共有できるようになったということは、
それだけ忙しくなったとも言えますからね。

最大のポイント:導入してみないとわからん

上で長々と書きましたが、
これは全て、僕の発想で、アナログベースです。

色々と想像してみたんですけどね、
僕はアナログ教育を受けてきた人間なので、
ここまでしか考えが出てきませんでした。

実際に導入して、どんなことが起こるのか、

どんな結果となるか。
それは、導入してみないとわかりません。

これこそが、一番の特徴だと考えています。
何が言いたいかというとですね、

導入する上でのメリットやデメリットは無数に存在していて、
導入してみたらそりゃ良いことも悪いことも起こるわけで、

それらを理由にして、導入を進めること自体が、
難しい可能性が高いんですよ。

導入する上での大きなポイントとして、
反対派の人を納得させることがあると思いますが、

タブレット端末なんていらん!という考えの方に対しての対応策の数だけ、
危険性も考えられるんです。

可能性の話でしか議論できないので、
水掛け論は避けられないでしょう。

つまり、タブレットを導入したいなら、
「導入することが確定した」という事実がある上で、
これから起こりうるトラブルを想定し、
対応策を考える。
という考え方にシフトしていかないと、
導入なんて永久的に不可能なわけです。

生徒のメディアリテラシーがより一層試されるかもしれない。
画面割れが頻繁に起こるかもしれない。
新たなトラブルの元となる可能性が高いかもしれない。

だとしても、導入することで、未来へのステップとなりうる、かもしれない。

そんな思いを抱えながら導入するしかないんです。
どう転ぶかは導入してからじゃないとわかりません。

感想

[speech_bubble type=“In-flat” subtype=”R1″ icon=”wch200.webp”]タブレット端末導入なんて何年かかるやら[/speech_bubble]

ちょっとまとまった文章じゃなかったかもしれませんが、

要するに、タブレット端末を導入するポイントは、
「導入後の影響は、導入してから考える」ことです。

予算と勇気を持って決断した学校のみが、
未来に近づくかもしれませんね。
(`・ω・´)