コミュニケーションディバイド

こんにちは、これからの情報化社会をたまに考える、ジュン@jun3010meです。

今回は、先日逮捕された、つまようじ少年から見る今のネット社会を考えていきたいと思います。

つまようじ少年

まずはこの記事で概要を確認しましょう。
【つまようじ少年逮捕】偽装を暴露?「万引していない」 「有名になりたかった」とも供述 – 産経WEST

この少年は、動画投稿サイトYoutubeに、
悪質ないたずらの内容を含む動画をアップし、
逮捕されました。

ポイントはここ、ニュースで話題になった通り、
少年の動機が「有名になりたかった」という点です。

このニュース、この発言は、根が深い問題ということを物語っていますよ。

コミュニケーションの多様化

情報化社会、つまりはネット社会が発展したことで、
人と人とが直接会わなくても、コミュニケーションを取れるようになりました。

要は連絡手段が増えたんです。

スマホが普及したことで、ガラケー時代よりも手軽に、
いつでもどこでも高品質な回線で繋がる時代です。

これによって、どんなことが起こっているのか。
というと、中高生のLINE依存や、スマホ依存ですね。

LINE依存については、こちらの記事をご覧ください。
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[今の中学生はLINEじゃないと告白できない!?]中高生のLINE依存トラブルの現状を考察しました | No:6359 | 早乙女珈琲店

一言で言うと、コミュニケーション自体のスピードが上がったことが特徴です。

メールの時代よりも、より速く相手にメッセージを送ることができ、
それを当たり前かのように捉え、既読無視を嫌う。

人に言葉を送るという行為に対しての認識が変わりつつあります。

メディアの種類も消費に必要な時間も増えた

また、ネットを通して、無料で気軽に楽しめるコンテンツが増えました。

Youtubeなどの動画投稿サイトをはじめ、
無料でゲームを楽しめるようになり、
それで大抵の時間を過ごすことが可能となりました。

しかも、スマホの登場により、場所を選ばなくても良くなりました。

この場所が関係なくなったというところもポイントで、
風呂の中でもトイレの中でも電車の中でも移動中でも、
布団の中にまでメディアを消費する端末を持って行けるようになったんです。

コミュニケーションディバイド

この世の中、コミュニケーションディバイドという現象が起こっているように感じています。

コミュニケーションディバイド、つまり、人と人との意思疎通に格差が生じているんです。

人間が生きていく中で、行動の選択肢が増えました。
本を読まなくなっても、スマホで情報収集が可能となりました。
直接会わなくても、LINEで連絡できるようになりました。

となると、1日の時間をコミュニケーションに使う時間が増える人もいれば、減った人もいると考えられます。

ブラウジングをしたり、twitterなどのSNSのタイムラインを見ていると、
人の発言を一覧で見ているわけなので、
一見、人の話を聞いているように錯覚します。
しかし、実際には文字情報を見ているだけに過ぎません。

実際にコミュニケーションを取らずとも擬似的に満足できる時代になったわけですね。

その結果、どうなったかというと、
LINEなどのコミュニケーションに依存する人が増え、
友人らとのやりとりに時間がかかっている一方で、
メディアに浸り、直接コミュニケーションを取らない人が増えているんです。

ネット社会の影響で、コミュニケーションが希薄になるどころか、
二極化が進んでしまったと言えるでしょう。

しかし、本能ではちゃんとわかっているようで、
実際に会って話しをしていない人は、
人と接したい、コミュニケーションをとりたいという欲が強く出てきます。

人間は独りでは生きていけないんです。
誰かに必要とされたい、認識されたいという思いがどこかにあるんですね。

この時代背景が、つまようじ少年という存在を生み出してしまった。
僕はそう考えています。

「かまってちゃん」では済まされない

ここまで時代が進んでしまうと、
「ま〜たネットのかまってちゃんかー」という感じには済まなくなってきました。

コミュニケーションディバイドが加速していくなら、
今回の少年と同じように、
誰かと繋がりたい、有名になりたいと考える人は
潜在的にはもっといるはず。

Facebookに写真をアップする目的が、
いつの間にか「いいね!」をもらうことが目的となってしまう人がいるように、

時代が進み、連絡手段が増え、
世界中と繋がることが簡単になればなるほど、
同じような事を考える人は増えるでしょう。

どうでもいい情報をフィルタリングする技術が発展する可能性

ネット社会が発展して、情報が手軽に発信できるようになった今だからこそ、
フィルタリング技術が発展する可能性が高いと僕は考えています。

極端な表現で言うと、ビッグデータを元に生成されたおすすめ情報のみを受信するネット社会です。

既にそうなりつつありますが、検索サイトが目指しているのが、検索しているユーザーが見たいと思うサイトへのアクセスの手助けであるように、

増えすぎたどうでもいい情報を、如何に見ないようにしていくかが課題なんです。

迷惑メールのフィルタリングと似ている感じです。

これまではフィルタリングって聞くと、
子どもにとって有害なサイトを遮断して、大人が使うと利便性に欠けるみたいなイメージがあって、
子どもから見てもあまり好まれる感じではありませんでした。

しかし、人間が1日24時間の中で、
処理できる情報は限られている以上、
どうでもいい情報に振り回されたくないという思いが、今後増えると思います。

近い将来、「統計上あなたが不要とする情報を除外します!」みたいなフィルタリングソフトなどを自分から入れるような時代がくるかもしれませんね。

おわりに

如何だったでしょうか。

自分なりに今後のネット社会を考えてみました。
メモを取りながら、あれこれ考えると、
いろんなことに気づいてくるものですね。

ここまでお読み戴き、ありがとうございました。