『教師のiPad仕事術』の原稿を書いている時に、SONYのノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホン「WH-1000XM3」に大変お世話になりました。
集中したい時、文章が書けなくて気が立っている時などには、僕には静寂が必要でした。ただどうしてもアパート暮らしでは静寂を手に入れるのが難しいし、原稿を書くときに毎回カフェなどに足を運ぶのも金銭面的に辛かったのです。
それに、僕にはカフェに行く理由があまりありません。コーヒーなら自分で焙煎した方が安くて美味しいという結論に既に達しました。
そんな時、友人から借りたWH-1000XM3に随分と助けられました。あれだけ効果が得られたのだから、次世代モデルは自腹で購入しようと考えていました。
ただしWH-1000XM4が発売された頃には既にAirPods Proを所有していたので、実際には購入には至りませんでした。
そう、ノイズキャンセリングデバイスは、僕はAirPods Proで一旦終わっていたのです。
それでもヘッドホン型が欲しいなと思ったのは、XM3を付けて、耳の中に何も入れない状態で静寂を味わいたいなと思ったからです。
なので今回は、SONYが2022年5月27日に発売したヘッドホン「WH-1000XM5」を購入しました。中古ですが、定価よりもかなり安く買えたことに満足しています。今回はヘッドホンのレビューいうより、定価よりもかなり安く購入した経緯について説明したいと思います。
WH-1000XM4じゃいかんかったの?
WH-1000XM5の前のモデルである「WH-1000XM4」の中古が、新型の発売があったからか賑わいを見せています。程度にもよりますが、部分的にスレていたりするランクBあたりが21000円から購入できます。
ノイズキャンセリング性能も申し分なく、僕も最初はこっちのモデルが候補でした。XM4の定価は44000円で、2020年9月4日発売です。このモデルの限定色が2021年11月29日に27900円で発売されることになり、かなり手軽に購入できる印象を受けました。
中古で良い出物を探すのか、はたまた2022年5月現在は3万円前後で新品も購入できるので、かなり金銭的に助かります。
XM4が発売された当時のレビューを読み漁ってみると、XM3と比べてかなり性能がアップしたと書かれていますし、ノイズキャンセリングヘッドホンとして完成の域だとも言われていました。
価格的にもXM5が発売された今、十分に候補だと思います。
ただ実際に中古で探していると、外装こそ綺麗なものが売られているものの、肝心なバッテリーの健康度が良くないんじゃないかという点が引っ掛かっていました。発売から時間が経っているデバイスの中古だと、バッテリーの劣化具合も気になるところです。
性能としてはXM4でも全然ありかも。だけど中古だとバッテリーの劣化が気になる。そんな理由から、WH-1000XM4の中古を購入するのを諦めました。
WH-1000XM5の中古という選択肢
というわけで、最初はXM4の中古を探していたら、いつの間にか新型のWH-1000XM5の中古を探していました。
先ほど話したバッテリーの問題も、流石に5月末に発売したモデルなら、よっぽど劣化もしないだろうとも考えました。
実際に魚住が中古のヘッドホンを購入する上で見張っていた場所を紹介します。
じゃんぱら
2022年7月9日現在、じゃんぱら内でのブラックの最安値が38980円、プラチナシルバーの最安値が37980円です。
十分に購入の選択肢に入る価格だと思います。僕も実際にカートに入れるところまでやっていました。
フジヤエービック
正月に耳福袋という20万円や18万円の福袋を販売することで有名なフジヤエービック。ここの中古にも、たまに姿を表します。
記事執筆時点では、ブラック(箱なし)が37900円で販売されています。
オーディオ機器専門店なので、動作確認の面において個人的に信頼しているお店です。メルカリで個人から購入するくらいならこういう場所で買うことをお勧めします。
ちなみにイヤホン・ヘッドホン販売店大手のeイヤホンの中古も見ていたのですが、良品43000円あたりが多くて、「だったら新品で良いよね」と思っていたのでアンテナを張る対象からは外しました。
Amazonアウトレット
Amazonでも中古品を取り扱っています。よくあるのが古本だったりしますが、中にはAmazon公式が取り扱っている中古「Amazonアウトレット」というジャンルがあります。今回はこちらで購入しました。
僕はFirefoxにKeepaというプラグインを入れて、商品の価格変動を普段からグラフで確認しています。
これが本当に優秀で、グラフを見るだけでセールの時にいくらまで下がったのか、今が最安値なのかをチェックすることがひと目でわかります。
今回狙っていたWH-1000XM5はというと、こんな感じのグラフになっていました。
新品の販売価格が定期的に下がっていることがわかります。そして、黒い線が極端に上下しているのが中古品です。
よく見てみると、35000円くらいのものが在庫に出てきては売り切れるという動きが確認できました。運よく中古品の在庫にありつくことができたら、購入できる可能性があります。
ここんとこ毎日見張っていた結果、偶然にもAmazonアウトレットでの出物に遭遇したので、速攻でポチることができたというわけです。
実際に届いた商品の状態
こちらが実際に届いたヘッドホンです。Amazonアウトレット検品済のシールが貼られています。
ビニールを破ると出てきたのがこれ。
上の画像にもありましたが、今回購入できたヘッドホンのコンディションは「中古品 – 可 – 商品の数か所に小さな傷があります. 外装に多少の損傷があります.」と書かれているものです。外装というのが多分ですが箱のこと。
でも別に箱が多少汚れていたとしても、本体に傷がなければ僕は気にしません。
あとは、コンディションの前半部分の、「商品の数か所に小さな傷があります。」という部分。これを見つけてみようと思って本体をチェックしてみました。
はて、どこだろう。
このパッドの部分も、シワもなく綺麗です。
こっちも、目立った汚れなどはありませんでした。
外側かな?と思って見てみても、白い小さなホコリが付着しているだけで、目立った傷は確認できませんでした。
これは・・・、大当たりじゃないかな?と、実際に届いた現物を見て思えてきました。
結論:大満足な買い物でした
この記事を書くためにAmazonの商品ページを覗いてみたら、今度はAmazonアウトレットで36125円の品を発見しました。
中古品はどれも一品物なので不定期に登場しますが、見張っておけば割と発見するんだなという印象です。
上の文章でも書いたとおり、使い込まれた中古でバッテリーがヘタったWH-1000XM4を2万3000円で購入するくらいなら、発売されて間もなく使い込まれていない最新型の中古品を狙う方がお得だなと僕は考えています。
そうこう書いているうちにこのスクショの中古品は売り切れてしまいましたが、今後もちょくちょくと在庫が補充されることでしょう。結構穴場かなと思います。
それとせっかくなので、使い心地を少しだけレビューしますね。
普段は音質を重視してゼンハイザーのHD580を愛用していますが、ワイヤレスのヘッドホンを一度体験してしまうと、これはこれで病みつきになりそうです。ヘッドホンをつけたまま、部屋をうろつくことができます。
それでいてAirPods Proと違って長時間つけていてもイヤホンほど疲れません。
今回購入したWH-1000XM5は、まだこの記事を書いている間しか使っていませんが、有線のヘッドホンと比べてやや解像度感が劣るものの、SONYお馴染みの低音も活かしつつ、それぞれの楽器を聞き分けることができるくらい聞きやすい音で奏でてくれます。
そしてノイズキャンセリング性能が本当に素晴らしく、キーボードのタイプ音が全く気にならなくなりました。静音じゃない軸を使っていてガシガシと入力していても、音楽を再生しているとその音が目立ちません。
借りていたXM3のノイズキャンセリングだと、なんとなく気圧が下がった感じというか、耳に違和感を感じていました。無理矢理無音にした感じ。それがこの新型では本当に自然なノイズキャンセリングが実現されていて、自分という存在を現実から切り離してくれる感覚がかなり新鮮です。
これが、3万5000円で購入できた。もうそれだけで大満足です。
Amazonアウトレットにはきっと個体差もあるかもしれませんが、今回は割と良い出物を引き当てることができました。もし中古で狙っている人がいらっしゃいましたら、参考にしてみてください。